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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自身の経験を活かして 摂食障害に寄り添う
おおぞらカウンセリング 代表 大西そら

 
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インタビュアー 西岡利晃(元ボクシング世界王者)
西岡 大阪府枚方市を拠点に摂食障害の方のサポートをメインに行っておられる、おおぞらカウンセリングさん。大西代表は、もともと看護師だそうですね。
 
大西 はい、スポーツ医療の専門病院を含めて20年ほど勤務しました。仕事は充実していたものの、あることがきっかけで転身したんです。というのも、私自身が摂食障害を患ってしまいまして。骨にも影響が出て大腿骨の手術をするまで悪化し、仕事を続けることが難しくなったんです。
 
西岡 当事者としてのご経験が、現在の事業の出発点だったと。それにしても、摂食障害は骨にまで影響を与えるとは驚きました。
 
大西 栄養が十分に足りていないと、骨ももろくなりますからね。骨折しやすくなり、私も当時、数回骨折しました。
 
西岡 それは大変だ。ちなみに摂食障害は、やはりダイエットが原因でしょうか。ダイエットとボクシングの減量は別物ですが、飲食を制限すると体への影響は大きいですよね。
 
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大西 そうですね。当時の私は食事も水分も取れない状態で、体重も落ち、体脂肪は4%ほどまで落ち込みました。痩せていることが美徳だと思っていたのに、年齢以上に老けこみ、肌のトラブルや他の病気も引き起こしたことで「このままではいけない」と一念発起したんです。
 
西岡 摂食障害って、糖尿病と同じくらい合併症のリスクが高いんですね。ではあらためて、そうしたご経験をお持ちの大西代表が行うカウンセリングについて、詳しく教えてください。
 
大西 当カウンセリングルームは直接対面にもオンラインにも対応しています。遠方にお住まいの方もサポートできるのが大きな強みですね。昨今は、SNSで体の細い子が賞賛される風潮がありますでしょう。その流行にプレッシャーを受け、無理なダイエットから摂食障害を引き起こす10代、20代の方が少なくありません。