濱中　お母さんが使っていたバッグを娘さん、さらにそのお子さんに･･･と考えると、すごく良いお話です。今注目の持続可能な社会、サステナブルな社会という観点にもぴったりだと思います。こんな素晴らしい考え方を提案できる大原代表だから、ついつい立ち寄ってしまうお客さんも多いのでしょうね。
 
大原　ありがとうございます。私は子どもの頃体が弱かったこともあって、いつも多くの友人、知人、恩師に支えられてきました。エンジニアとして働いていた十数年前の日本は、今より経済状況が良く、海外のグループ会社の現地人エンジニアに比べてすごく恵まれていました。時代が変わる中で、自分だからできることはないだろうか、若い世代に贈り物ができないかと考える機会が増えたんです。時代とともに、求められる商品や価値にはさまざまな変化が起きます。その中で変わらないのは、良いものを手にしたとき、またサービスに出会ったときの「Happy」という気持ちだと思うんです。誰しもが幸せにほほえんでほしいという意味を込めて「Happy Smile」の屋号にしたんですよ。
 
濱中　よくわかります。私も現役時代、絶好調だったときはなかなか周囲の人の支えを理解できていないこともありました。怪我をしてようやく、医師や理学療法士の先生やトレーナー、それからファンの人たちに支えられていることをしっかりと理解できたんです。その人たちの支えがあったからこそもう一度復活できたと思っています。ではあらためて、今後の展望を利かせていただけますか。