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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

61年の経験とスピードで 企業や製品の銘板を制作
谷川製作所 代表 谷川康夫

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 大阪府枚方市の谷川製作所さんでは、銘板プレス加工を手がけているそうですね。まずは、詳しい事業内容を教えていただけますか。
 
谷川 当事業所はフィルムやアルミ板の打ち抜き加工で、企業や製品の顔となる銘板の生産を手がけています。1963年に父が創業し、兄と私の3人で切り盛りしてきたんです。
 
狩野 先ほど工場を見学させていただきました。私たちが必ず目にしている自動車メーカーの車やバイク、家電製品、アミューズメント筐体など、多種多様な企業・商品の銘板をつくっていらっしゃるんですね。谷川製作所さんの歴史にますます興味が湧いてきました!
 
谷川 父が当事業所を立ち上げたとき、私は中学3年生でした。その頃から仕事を手伝い、従業員と力を合わせ規模を拡大してきたんです。一時はラジオ事業部や録音事業部もあったんですよ。ただ、ものづくりの仕事があっという間に海外へ流出しましてね。兄が廃業を決意したものの、私は海外には出さない小さい仕事で頑張るべきだと主張したんです。そして、銘板加工に力を入れ、段々と業績が改善し、今では大阪で名の通った銘板加工を手がける事業所になったんです。
 
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工場の様子
狩野 他社が希望を失う時代でも前だけを見て突き進んできたのですね。それにしても、どうして谷川製作所さんは立ち直ることができたのでしょう。
 
谷川 通常、この仕事はお客様から図面をいただいてそのとおりに銘板をつくります。しかし、当事業所は営業担当者がお客様のもとに出向き、今、考えている銘板についてアイデアの段階からヒアリングするんです。そこから過去の金型を再利用して見本をつくり、早ければ当日の夕方には郵便受けに入れておくんですよ。当然、お客様は驚きますよね(笑)。