運命的な出会いに導かれ、カメラの道へ
宮原 ありがとうございます。岩崎さん、最初にひとつお願いです。堅苦しいのは苦手なので、今日はどうか、私のことを「テルミン」と呼んでください(笑)。
岩崎 わかりました! 私も以前、テルミンと呼ばれる役を演じたことがあるので、なんだか親近感が湧きます(笑)。ではあらためて、テルミンが写真撮影とフットケアの二足の草鞋、いわば二刀流に至った経緯をぜひ教えてください。
宮原 私が37歳くらいの頃、初対面でおいしい珈琲を入れてくださった女性のフォトグラファーが、出展する展覧会のチケットをくれたんです。その出会いが運命の始まりでした。後日その方の展覧会へ向かった際、高速バスの隣に座っておられた方がご夫婦共にフォトグラファーをされている男性で、展示会への行き方を教えてくださいました。その方が後の私の師匠となる方だったんです。
岩崎 偶然にもご縁が重なって、カメラを手にされたと。
宮原 はい、誘われるままにカメラの魅力にのめり込み、カメラを手にして17年、仕事になって早15年ほど経ちました。