B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

食べる楽しみを届ける キッチンカーとドーナツ
たなごころ 代表 松木健

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪府大阪市を拠点に、キッチンカーによるこっぺぱんやドーナツの移動販売を行っている、たなごころの松木代表にお話をうかがいます。お聞きしたところ、松木代表はもともと飲食業とは別のお仕事をなさっていたそうですね。
 
松木 ええ。もともとはメーカーで商品開発に関する仕事をしていました。ただ、昔から飲食業には興味があり、いつかは飲食店を開業したいと思っていたんです。その中でずっとどんなジャンルの商材を扱うのが最も自身に向いているのかと考えていました。そこで、自分自身も大好きなパンであれば食事でもおやつでも、どんな時間帯でもお客様に召し上がっていただけるだろうと思い至ったんです。
 
濱中 確かに、パンは主食となるものをはじめ、菓子パンや総菜パンなど、さまざまな種類がありますし、時間に限らず需要がありそうですね。
 
松木 そうなんです。中でもいろいろな食材を挟むことができて、多くの人になじみのあるこっぺぱんの販売に決めました。そして、2022年4月からパートナーと共にキッチンカーをオープンすることができました。
 
濱中 店舗ではなく、キッチンカーによる移動販売の業態にしたのはなぜだったのでしょうか?
 
glay-s1top.jpg
松木 キッチンカーであれば、その土地で営業許可を取得することができたら、自ら出向き、その管理地域で販売することができるからです。私の中で、食べることは生きるうえで欠かせない行動であり、多くの人にとって日常の楽しみの一つだと思っています。また、「食は平等であるべき」という理念を持っており、例えば、病院や福祉施設などで普段提供されている食事とは別に、当店のこっぺぱんやドーナツを通じて、楽しみを持ってもらいたい、そして笑顔になってもらいたいという思いから、私たちから出向くことができる移動販売だと思いました。
 
濱中 なるほど。誰でも平等に、食事を楽しんでもらいたいという思いがあったわけですね。