子どもたちの自発性を育み、勉強を好きになってもらうことに全力を注ぐ。そんなスタイルで地域から信頼されているのが、千葉県八千代市にある大黒一番塾だ。運営するのは、15年以上のキャリアを持つ﨑村知生塾長。家業の寿司屋で板前として働く傍ら、子どもたちに勉強を教えていたという﨑村塾長は、抜群の指導力と親身な姿勢が評判を呼び、同学習塾を開校。教室を365日開放するなど、安心して子どもを預けられる取り組みを行っている。
15年以上愛される“寺子屋発祥”の学習塾
﨑村 はい。もう15年以上になりますね。もともと私の実家が、八千代台駅で長く営業している「大黒寿司」という寿司屋なんです。最初はそこで板前として働きながら、休日を使って知人の子どもたちに勉強を教えていたんですよ。
千葉 お寿司屋さんで勉強を教えていたのですか?
﨑村 ええ。実家の寿司屋で勉強を教えていたのが始まりで、月謝はお金ではなくキュウリなど野菜をいただいていたんですよ(笑)。気付いたら口コミが広まり、寿司屋の前に子どもたちの自転車が溢れるようになりまして。さすがに片手間ではできないほどの人数になったので、当塾を開校しました。
千葉 子どもたちが続々と集まってくるなんて寺子屋のようですね!
﨑村 最初は寺子屋のように近所のお子さんを中心に指導していたんですよ。ありがたいことに今では近隣のさまざまな学校から生徒さんが集まってくれています。当塾では、「まずは平均点を取ろう」ということを目標に掲げていて、平均点が取れる学習能力を身につけ、着実にレベルアップしていこうというスタイルを取っているんです。