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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

運送業界に強い行政書士 経営者の悩みに寄り添う
行政書士事務所 名越オフィス 代表行政書士 名越貴祥

 
プロフィール 岡山県出身。大学卒業後、トラック運送事業者団体の職員となり、貨物自動車運送適正化事業指導員として数多くの運送会社を訪問。それぞれが抱える問題点や悩みを実地で見聞する。その過程で、より事業者に寄り添ったサポートを目指すため、行政書士になることを決意。団体職員の仕事の傍ら勉強を重ね、同資格の取得に伴い独立し、2023年、行政書士事務所 名越オフィスをオープンした。【ホームページ
 
 
 
行政書士事務所 名越オフィスは、運送事業に関する許可申請や法務相談を得意とする、中小の事業者にとって心強い存在だ。代表行政書士を務める名越貴祥氏が、元トラック運送事業者団体職員の経歴を生かし、運送会社の社長が1人で解決するのは難しい経営課題に対し、専門家の立場から一緒に考え、必要な申請書の作成を一手に引き受けてくれる。常によき聞き手でありたいという名越代表に、これまでの歩みと現在の業務について聞いた。
 
 
 

運送事業の悩み解決をサポートしようと独立

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 大阪府柏原市にある、行政書士事務所 名越オフィスさんにお邪魔しています。運送事業に関する許可申請が得意だとうかがいました。なぜこのような特徴が生まれたのでしょう?
 
名越 大学を卒業してから約8年間、トラック運送事業者団体の職員をしていました。当時の私の主な仕事は、国交省から委託を受けた適正化事業指導員として、実際に各運送会社さんの事務所に足を運び、経営者の方などと話をすること。関係法令についての書類の記載に不備はないか調べたり、労働時間のオーバーが見つかれば注意したりする役割です。
 
亀山 そういったお仕事があるのですね! 会社の実態をチェックし、指導に当たっていたというわけか。
 
名越 ええ。ただ、業界の団体職員ですから、半分は運送会社さんの味方という立場でもあったんです。敵、味方という言い方は正しくはないのですが(笑)。運送会社さんに寄り添って業務にあたっていました。
 
亀山 線引きがなかなか難しいお立場だったのですね。行政書士になろうと思われたきっかけが気になります。
 
名越 仕事の関係上、経営者の方から業務の悩みを聞く機会も多くありました。でも、組織人の限界というのか、具体的な悩み事に対して深く立ち入ってアドバイスを差し上げられないところに、歯がゆさを感じることが多かったんですね。だから、もっと彼らに寄り添ってお話を聞きながら、何とかいい方向に進んでもらうお手伝いができたらと思い、行政書士になることを決意しました。