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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多数の新鮮な野菜を栽培 長い歴史を誇る老舗農園
常道農園 代表 常道武士

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 今日は大阪府貝塚市にある、常道農園さんにお邪魔しています。こちらの農園は非常に長い歴史があるとうかがいました。
 
常道 そうなんです。当家は江戸時代から代々続く農家でして、私で16代目になります。先代である私の父は農林水産省の官僚として勤務し、北海道の農林水産省の研究所でアメリカドワーフピーというアメリカの豆の研究をした後、東京の霞が関の農林水産省に戻り、しばらくして大阪に帰ってから、農業に携わりましてね。私は京都府立大学農学部でトマトの水耕栽培の研究をして、卒業した後に農業に従事しました。水耕栽培とは土をまったく使わず水と化学肥料だけで栽培する栽培方法なんです。土をまったく使わない栽培の研究をしてから、土を使った土づくりの栽培をしているので、土の持つ力の凄さがよくわかりました。水耕栽培と土を使った栽培はどちらもいいところがありますし、用途もさまざまです。
 
矢部 これは驚きました。由緒ある農家の家系に生まれ、これまで農業一筋に経験と実績を積んでこられたわけですね。常道農園さんでは、どのような作物をつくっておられるのか教えてください。
 
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常道 季節によって異なるものの、夏であればスイカやトウガン、マクワウリなどのウリ科の作物が多いですね。ほかにも、赤い色のジャガイモや、紫色のジャガイモといった、このあたりでは珍しい品種も育てているんです。また、この貝塚市など泉州地域の名産品でもある水ナスや、青ネギなどの野菜、ハッサクなどの果物、さらにはコメもつくっています。
 
矢部 すごいです! とてもたくさんの種類の作物をつくっておられるんですね。
 
常道 ええ。その中でも、私のイチオシはトウガンですね。トウガンは夏野菜ではあるものの、漢字で“冬瓜”と書くように、冬までもつといわれるほど非常に日持ちが良いという特色があります。また、栄養がありながらも糖質が少なくカロリーが低いのも大きな特長なんですよ。