東大阪市の竹田ピアノ教室は、幼い子どもから70代の大人まで、幅広い年代の生徒が集まり好きな音楽を奏でられる場所だ。この地で生まれ育ち、練達のピアノ奏者となって帰ってきた白濵亜美代表が、楽しく練習できるよう工夫を盛り込んだレッスンで、生徒たちのモチベーションを刺激し続けている。発表会で嬉しい経験をした子、ミスして悔しがる子の姿に自分も励まされると話す白濵代表に、これまでの歩みと教室の現在について聞いた。
初めてピアノを習った恩師は母のような存在
白濵 ピアノを始めたのは4歳のときです。家で練習していた母と一緒に弾いたり、向かいの家の2つ年上のお姉さんが習っていた教室に勝手についていき、レッスンを後ろで聴いていたりしました。母にあなたもやってみたらと勧められるまま、通うことになったその教室の先生が、私にとって一番の恩師となる方でした。
濱中 素敵な環境が整っていたのですね。それからは一直線にのめり込まれたのでしょうか。
白濵 そうですね。その恩師は教え方にとても迫力があり、全身を使った丁寧かつ大胆な表現力がすごいんです。大学でも良い先生に恵まれさまざまな経験をしたものの、ずっと習っていた恩師のレッスンが私には一番合っていましたね。もう一人の母のような存在です。
濱中 白濵代表が恩師を信頼しているのが伝わってきますよ。良き先生と出会うことで夢を見出したのですね。