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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

行動力でチャンスを掴む 料理人フォトグラファー
TSD office 代表 鮫島義長

 
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インタビュアー 鶴久政治(元チェッカーズ)
鶴久 TSD office(ティエスディオフィス)の鮫島代表は、フォトグラファーとして出張撮影を手がけながら、料理人としても活動されているそうですね。
 
鮫島 はい。結婚式や入学・卒業、成人式といった記念写真をはじめ、さまざまなジャンルでの撮影をさせていただきつつ、料理教室を主催し、講師として生徒さんたちにレシピや料理のコツをお伝えしたり、スキンケアなどの健康指導も行ったりしています。
 
鶴久 写真と料理の両輪で事業展開するに至った背景が気になります。これまでの歩みを教えてください。
 
鮫島 高校卒業後、料理の道に入りました。下積み時代は先輩方から愛あるお叱りを受けていました(笑)。でも、そのおかげで今の自分があると思っています。その後、30歳までの3年間は飲食店を経営していました。
 
鶴久 お店を持つとなると、料理だけでなく経営も考えなければならないですよね。大変だったのでは?
 
鮫島 そうですね。仕入れから何からすべて自分で考えて運営する必要がありますから、最初は苦労しました。でも、お客様に料理を褒められると苦労が吹き飛ぶんです。振り返れば良い経験でした。
 
鶴久 料理人時代の経験が人生の糧になっているわけだ。写真撮影の仕事はどのような経緯で始まったのか教えてください。
 
鮫島 フォトグラファーとして本格的に始動したのは2018年です。もともと風景撮影が好きで、幼い頃からよく撮っていたんですよ。趣味が仕事に変わったのは、知人のカフェで開かれた個展に、たまたまお客として訪れた時のことです。展示されている作品に感銘を受け、作者の方に自分の写真を見せたら「日仏現代国際美術展に出してみないか」と勧められて出展してみたら、作品が入選したんですよ。その体験がフォトグラファーの道を開いてくれました。たった一枚で、かけがえのない瞬間を切り取れるところがこの仕事の魅力ですね。
 
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鶴久 ご縁からチャンスを掴み取るところが素晴らしいですね! 私は自分のコンサートで、客席から撮られた自分の写真を見てびっくりしたことがあります。「こんなにジャンプ力あったっけ」って(笑)。
 
鮫島 自分でも自覚していなかった力が解放された一瞬が撮影されていたんですね。私は学園祭などで撮影した写真に美を感じることがあります。一瞬の動きの中に、生徒さんの輝きが刻印されているんです。それと同じ美は、実は料理にもあると感じています。飲食店様のメニューやサンプル撮影の仕事をお受けした時に、それを実感することがありますよ。