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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

若いスタッフが活躍する 高い技術の溶接工事会社
株式会社桜花 代表取締役 山本佳和

 
プロフィール 北海道出身。若い頃はロックバンドでギターを担当するなど音楽活動に取り組んだ。学業修了後、接客業を経験したのちに溶接工事の会社に転職。以来、溶接業界一筋に、高い向上心と研究心で、自身の技術力の向上に努めてきた。その後、独立して(株)桜花を設立。現在は橋梁工事や鉄骨工事にかかわる溶接や、トンネル掘削用のシールドマシンなどの溶接工事などを手がけている。【ホームページ
 
 
 
千葉県市原市で鍛冶・溶接工事を手がける株式会社桜花。所属するのは20代から30代ばかりと、業界では珍しく非常に若いスタッフがそろう会社だ。そんな同社を率いる代表取締役の山本佳和氏は、業界に入った時から独自に研究を重ね、ひたすら技術の向上に励んできたという。そんなストイックな姿勢を持ちながら、自身も含めた若いスタッフ同士で明るく楽しく作業を行っているという山本社長に、仕事にかける熱い思いを聞いた。
 
 
 

インフラなどの大規模な溶接工事を行う会社

 
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インタビュアー 岩崎ひろみ(女優)
岩崎 千葉県市原市を拠点に溶接工事や鍛冶工事を行う、株式会社桜花の山本社長にお話をうかがいます。桜花さんでは私たちの生活に必要なインフラにかかわる工事など、大規模な工事現場に携わっておられるとお聞きしました。
 
山本 はい。弊社では、高速道路などにかかる橋梁部材の溶接をはじめ、建物の骨組みとなる鉄骨工事やシートパイルなどの基礎工事の溶接、さらには工事に使用する重機の溶接や、シールド工法で用いられる掘削機であるシールドマシンの溶接工事も行っています。
 
岩崎 シールドマシンというと、道路や地下鉄などのトンネルを掘るための円筒形の大きな機械ですよね。それを溶接で組み立てているのですか?
 
山本 おっしゃる通りです。例えば地下トンネルの掘削工事では、まず地下数十mまで穴を掘り、そこに横穴を掘るための機材を運び込みます。シールドマシンは、最初にいくつかのパーツに分割されていて、地下に運び込んでから現場で組み立てて使用するんですよ。
 
岩崎 地下で組み立てているとは知りませんでした! しかも地下の限られたスペースで、あれだけ大きな機械を溶接で組み立てることができるなんて、かなり特殊なノウハウがないとできない仕事ですよね! そんな大規模な工事を多く手がける山本社長のお仕事について、より詳しくうかがっていきましょう。