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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

飼い主にも動物たちにも
親身に向き合う動物病院

 

飼い主とペット双方にしっかりと向き合う

 
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石黒 皆本院長が思い描くこれからの目標なども、ぜひ教えてください。
 
皆本 動物のリハビリにもより力を入れていきたいと考えています。というのも、私は前職で別の病院に勤務していた頃から動物のリハビリも行っており、学会にも所属して活動しているんです。前職の病院ではヘルニアを患い歩けなくなってしまった犬を担当しまして、その犬が歩けるようになったときはとても感動しました。実はこの部屋に飾ってある造花は、以前リハビリを担当した犬の飼い主さんが送ってくださったものなんです。
 
石黒 素敵なエピソードですね。飼い主さんからしたら、愛犬が再び歩けるようになった喜びは言葉では言い表せないほどでしょう。
 
皆本 本当にありがたいですね。やはりリハビリを担当していると、飼い主さんとも話す時間が多くなるので、より深い信頼関係を築けるのではないかと思います。ほかにもリハビリに関連して、犬や猫があまり身体に負担をかけずに運動できるプールや、ウォータートレッドミルと呼ばれる、プールとランニングマシンを組み合わせたような水中歩行器なども、ゆくゆくは導入したいと考えています。
 
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石黒 確かに、水の中だと負担が少ないですから、リハビリには適していますよね。私が飼っていた犬のベンケイは、16歳を迎える手前まで長生きしまして。老犬だったので、それまで以上に手厚いケアを欠かさないようにしていたんです。そのときにリハビリの方法などもいろいろ調べましたね。ただ、体力もだんだんと衰えて最期が近くなると、どうしてあげるべきなのかすごく悩みました。そんなとき、先ほどお話しした獣医の先生が、親身に相談に乗ってくださったんです。そして、無理に延命治療をして苦しませるよりも、最後まで家族一緒に歩んでいきましょうと言ってくださって、とても救われました。
 
皆本 本当に良い先生に巡り合えたんですね。私もすごく共感します。もちろん、最愛のペットのためにどのような選択をなさるかは飼い主さん次第です。年齢が若く体力的にも余裕がある動物でしたら、より専門的な治療を行っている病院を紹介しますし、そうでなければお家で看取る方法を提示することもあります。いずれにしても、飼い主さんが納得できて、ペット自身も無理のないように、双方ができる限り幸せな選択が取れるように、しっかりと向き合うことが大切だと思います。
 
石黒 皆本院長のお話から、とても温かな気持ちが伝わってきます。ほかにはなかなかないアットホームな病院ですし、私のように心が救われる飼い主さんも多いのではないかと思いますよ。