栃木県上三川町を拠点に、運送業を展開している株式会社Quick(クイック)。代表取締役である及川潤氏は、業務の自動化が進んでいる運送業界の未来に危機感を抱きつつも、人の手が必要なアナログな部分に注目することで、付加価値のあるサービスを創出できると考え事業に取り組んでいる。働きやすい職場づくりにも尽力し、若者や女性スタッフの雇用にも積極的だ。地域貢献にもつながることを見据えて事業を展開する及川社長の、運送業に対する思いに迫った。
付加価値のあるサービスを展開
及川 弊社では軽貨物に限らず、運送業務のその先にある、人が関わるからこそ価値が生まれる部分でサービスを生み出すことに注力しています。例えば、軽貨物による家電の配送では、配送先でその商品を設置する対応もしているんです。
水野 家電を届けるだけでなく設置もしてくれるなら、お客さんも手間が省けて助かるでしょうね! 最近はAIや最新ハイテク機器の導入で、さまざまな作業が自動化する流れがあると思います。
及川 ええ。近い将来、自動運転もスタートするでしょうね。ただ、そうした社会情勢だからこそ、人の手が必要なアナログな作業に価値が創出できると考えているんです。ですから弊社では、自動化できない部分に注目し、例えば、高齢者の方や女性のお客様に喜ばれるサービスを展開できればと考えています。