久富 社会人になってすぐにこの職に就きましたので、業界歴としては20年以上になります。最初は瓦工事の職人として基礎的な技術を学び、経験を積みました。その後、瓦のほかにも鋼板などの屋根材を使った板金工事や、塗装工事なども手がけるようになったんです。
畑山 まさにこの道一筋の、経験豊富なベテランというわけですね! 対応しているエリアについても教えてください。
久富 主に地元である岐阜県のほか、愛知県や三重県といった、いわゆる東海三県を中心としたエリアを承っております。
畑山 最近では、瓦屋根の家屋も少なくなってきたように感じます。施工の内容としてはどのようなご依頼が多いんでしょうか?
久富 雨漏りなどの修繕や補修工事のご依頼をいただくことが多いですね。畑山さんがおっしゃるように、新築で瓦ぶきをする住宅は本当に少なくなりました。ですから、新しく瓦工事を行うよりも古くなった民家の瓦屋根をふき替えたり、台風などの自然災害の影響で破損してしまった屋根の修理をしたり、さらにはサビてしまった金属製の屋根を塗装し直したりといった施工をメインに行っています。
畑山 なるほど。新築の瓦屋根が少ないのは、やはり一般的に高価なイメージが強いのも影響しているように感じますね。
久富 そうですね。高価なイメージもありますし、やはり瓦は重いというイメージが根強くあり、その影響も大きいと思います。ただ、実のところ金属製の屋根も瓦ぶきの屋根も価格はそれほど変わらないんですよ。また、最近ではガイドライン工法といって、瓦の施工に関する法制度が変わり、安全性や耐久性などの基準がより厳格化されました。ですから、以前よりも台風や地震などの災害の影響も受けにくくなったんです。