メルセデスベンツに魅了される
山城 もともと父親がベンツ好きだったんですよ。そのこともあって小さい頃からベンツに慣れ親しんでいて、車内が遊び場になっていたくらいでした(笑)。ある日、父にベンツ専門店に連れて行ってもらい、現場を見ることができたんです。その際に、「自分もこういう仕事がしたい」と思っていたら、ショップの社長が「アルバイトしてみる?」と誘ってくださったんです。それで「この仕事で一流になるんだ」と決意をして、高校2年生のときにそちらでアルバイトを始めました。
宮地 憧れの道に進むことになったのですね。とは言えまだ高校生ですし、アルバイトとなると、できることも限られていたのではないでしょうか?
山城 はい。いきなり車に触れることはできなくて、最初は掃除ばかりでした。ただ、早く一人前になりたいと思っていたので、放課後にショップへ行って22時まで働いて、朝5時くらいまで車に関する勉強を続ける日々でした。あまりにも夢中になりすぎて、遅刻ギリギリで通学し続けるような学校生活でしたね(笑)。