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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

後進の育成にも注力!
仲間と躍進する造園職人

 

質の高い技術と得る利益のバランスを重視

 
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八重樫 人生の転機ともいえる出来事を乗り越えて、造園業界に飛び込まれた今村社長。2023年現在50歳とお聞きしています。造園業界ですでに26年のキャリアをお持ちの大ベテランなんですね!
 
今村 造園職人になってからは、10年の間で6社を渡り歩きました。ただ、私は自分が納得するまで仕事をしないと気が済まない性格で、周囲とぶつかることも多かったんです。「もっと裁量を広げて私のやり方を認めてくれる仲間と一緒に仕事をしよう」。そう決意し、2007年に独立し、のちに弊社を立ち上げた次第です。独立後は、自分の考えで仕事を進められる環境は本当に楽しいと実感しました。度々転職したことは若気の至りでとても自慢できるようなことではありませんが、今となってはそれも経験で、いろいろな物事に対応できる力が備わったと思います。
 
八重樫 今村社長ならではの仕事の進め方とは、どのようなものなのか気になりますね。
 
今村 デザインや花を学んだおかげで良いものをつくる意識があります。電気工事の経験があるからか、他の職人と作業が重なる段取りを整えてスムーズに仕事をする考え方が役に立ちます。造園でも良いものをつくることと利益を出すことを考えると、段取りは大事です。ですから私は質の高い技術と得られる利益のバランスを重視し、スタッフにも一介の職人で終わることのないよう、効率かつ質の良い技術、あとは植木は生物なので植木の先を見て生かす技術を伝えながら日々の仕事に取り組んでいます。
 
八重樫 主に、どのような現場を手がけていらっしゃるのでしょう。
 
特殊伐採で作業を行う様子
特殊伐採で作業を行う様子
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剪定で木が美しく健康に育つ!
今村 マンションや工場の植栽管理から、ご家庭の庭木のお手入れまでさまざまな仕事をしている他、メインは公共工事である公園や街路樹など緑地の管理です。これまでは下請け仕事ばかりでしたが、2021年の社屋移転を機に、自ら横浜市の入札に参加して元請けになる現場を増やしているところなんですよ。おかげさまで「いまむら造園にやってほしい」とおっしゃってくださるお客様も多く、弊社は確実に次のステージに上がっていると感じています。
 
八重樫 その強さの秘密はどこにあるのか、あらためてお聞かせいただけますか。
 
今村 弊社には、20代の若者から60代のベテランまで幅広い年代の職人が勤務しています。仲間の協力会社の職人さんにも協力いただき、若手を育成しながら小規模な会社ならではの家族のようなチームワークで気持ちよく汗を流せる団結力があると思っています。また、まだ造園技術者として日が浅い者でも技術者のサポートをできる作業があり、全員で周囲への気遣いと丁寧な仕事をモットーに一体感をもって作業しているんですよ。
 
八重樫 実は、私も経営するジムで後進の育成に挑戦しているところです。今村社長と同じ立場ですが、若い人を育てるにはいろいろな工夫が必要ですよね。