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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

口腔がん検診も可能! スウェーデン式予防歯科
府中さくらい歯科 院長 桜井聡史

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 東京都府中市にある府中さくらい歯科さんにお邪魔しています。院内は電車や駅の写真でいっぱいですね! 本格的な鉄道模型があるかと思えば、電車の操縦席視点の動画も流れていますし、待合室も360度、電車関連のものであふれていて楽しいです。
 
桜井 私は電車と鉄道での旅行が大好きなんです。毎年10月14日、「鉄道の日」の時期は、電車一色の特別内装にしています(笑)。
 
矢部 良い意味で歯医者さんに来た感じがしません(笑)。歯科は痛くて怖い場所というイメージでしたが、こちらはとても楽しい雰囲気でお子さんにも喜ばれそうです。
 
桜井 そのイメージチェンジが目的の一つでもあります。歯医者を身近に感じていただくために工夫しました。そのかいあって、来院を楽しみにされている患者様も多いんですよ。
 
矢部 桜井院長は、どういう経緯で開業されたのですか?
 
桜井 私はこれまで勤務医を10年務め、最新の審美歯科や金属アレルギー対応を行ってきまして、次第に地域医療の重要性を実感するようになったんです。それで予防を含め地域に密着した歯科医院を立ち上げたいと、2000年にここ府中市で当院を開業しました。
 
矢部 ということは、桜井院長の歯科医のキャリアは30年以上の大ベテランなんですね。歯科というと、歯が痛くなってから通院する印象です。そうなる前に通うのが予防歯科ということでしょうか。
 
桜井 はい。歯が痛くなる前に、虫歯や歯周病を未然に防ぐのが予防歯科です。加えて当院では、口腔がんの早期発見のための診察にも力を入れています。
 
矢部 個人的にはあまり馴染みがない病気です。かかられる方は多いのでしょうか。
 
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桜井 残念ながら、毎年数千人以上もの方が口腔がんで亡くなっておられます。日本では検診を積極的に受ける方が少ないため発見も遅れがちで、発症した場合の死亡率は35.5%と高めです。そのため早期発見が非常に大事なんですよ。口腔がんは口の中の粘膜や舌、歯茎に発生するがんで、運良く助かっても口や舌の大幅な切除が必要となる場合、顔が別人のようになることもあり、自殺率も高いんです。先進国で口腔がんの予防に取り組んでいないのは日本くらいでして、欧米をはじめ特にスウェーデンは口腔がん予防医療が進んでいます。私は日本スウェーデン歯科学会の正会員でもあるので、当院ではスウェーデン式予防歯科技術を取り入れていますよ。