亀山　臨機応変な対応が求められるのは、どの仕事でも同じかもしれませんね。プロ野球にもチーム全体の方針はあります。しかし、マニュアルに頼って選手一人ひとりの個性を消してしまうと強くなれません。医療の世界も同じで、スタッフさんのキャラクターを組織のプラスに変えることが大事なのでしょうね。
 
川東　ええ、仕事にはたくさんの無駄が生じます。それが本当に無駄なことなのか、いずれは役に立つことなのかは誰にもわかりません。後になって「あの経験があったから今うまくいっているんだ」と感じることはよくありますよね。
 
亀山　川東代表のおっしゃる通りですね。野球もどんどん無駄を省く練習やプレーが推進されています。でも、無駄だと思っていたことの中に大切な何かがあるものなんですよ。特に訪問看護やマッサージは人と接するお仕事なので、効率ばかり追い求めるのではなく、利用者さんの愚痴を聞いてあげたり、雑談に時間を使ったりすることで、信頼を築くことができるのではないでしょうか。