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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

新しいワークスタイルへの
配達員側からの提言

 

自由を尊重しながらプロ意識を醸成する

 
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 ギグワーカーへの啓蒙では、労災保険関連以外にどのようなことを行っているのですか?
 
山下 例えば、配達員としてのモラル啓発ですね。自転車での高速道路の走行など、モラルが欠如した行為を行わないように、ギグワーカーの立場からも喚起していく必要があると思っています。
 
 道交法違反のニュースは私も見た記憶があります。そういった行為も、あるいは自己責任という側面が強いからこそ発生する問題かもしれませんよね。自らの仕事に確固たるバックボーンがあればそこに頼ることができて、背筋が伸びます。労災保険に特別加入することができるようになると、補償以外の面でもいろいろな改善ができていくのではないかな。
 
山下 その意見に私も強く賛同します。補償というバックボーンがあれば、行動や考え方に余裕が生まれますよね。反対に、すべてが自己責任となると、焦ってしまったり、時には無責任な行動に走ったりしてしまうかもしれません。
 
 お客さんとトラブルがあっても「自分で解決してください」と言われたら、たまりませんものね(笑)。責任の所在がはっきりしていないと、安心して働くのは難しいですよ。
 
山下 Uber Eats側も責任所在の明確化など、業務環境面の改善に精力的に取り組んでいます。だからこそ、私たち配達員も、自分たちにできることに誠実に取り組んでいかなければならないと思っています。そうすることで、Uber Eatsなどのフードデリバリー各社はブランド価値を高めることになり、それが配達員にも還元されます。ギグワークの自由性や多様性を尊重しながら、守るべきところは守ろうと、少しでも意識啓発していきたいですね。
 
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 ギグワーカーとしてのプロ意識を持とうということですよね。すごく良い取り組みだと思いますよ。Uber Eatsをはじめとしたギグワークって、ここ数年で爆発的に成長したじゃないですか。勢いがあった反面、仕組みや共通意識の部分が追い付いていなかった印象があったんです。
 
山下 確かに、今はその土台の部分が整い始めている時期に来たのかなと感じますね。労災保険への特別加入が認可されたということは、ギグワーカーが職業として認められたということです。だからこそ社会的な自覚というものを持つ必要があると思います。
 
 私たち利用者や飲食店側としても、プロ意識を持つ方に配達していただけたほうが嬉しいですしね!