プロフィール 静岡県出身。大学卒業後、アパレル企業に入社し、社会人経験を積んだ後、某大手運送会社のドライバーに転身した。その後、塗装店を営む義兄に師事する形で塗装職人の道を歩むことに。10年ほど経験を積んだ頃、借金を残して蒸発した義兄に代わり、会社を背負って立つことを決意。周囲の人々に支えられながら、2001年、恵比寿塗装店(株)を設立した。【ホームページ】
誰もが一度は目にしたことがある有名建築物の塗装も手がけている、埼玉県に拠点を構える恵比寿塗装店株式会社。腕のいい職人が集まる同社は、歴史ある百貨店から気鋭の設計士による斬新な構造の建築物まで、多くの大型案件をこなしている。代表取締役である竹之内隆氏が38歳にして立たされた人生の岐路、波瀾万丈の人生を乗り越えられた秘訣、周囲の人々への思い。朗らかな人柄が魅力的な竹之内社長のこれまでの軌跡に迫る。
親族の誘いで塗装の道へ
竹之内 もともと塗装とはまったく畑違いの業界にいました。社会人の第一歩は、アパレル企業に勤めており、その後、某大手運送会社の運送ドライバーとして働いた経験もあります。
内山 本当に、まったく違う業界ですね。一体、どのような経緯で塗装業に?
竹之内 この仕事に就いたのは、塗装業を営んでいた義理の兄に声をかけられたのがきっかけでした。拘束時間の長いドライバーの仕事に限界を感じていたこともあり、いいタイミングだと思い、塗装の世界に入ることを決めたんです。ですから、最初は、あまり深い考えもなくこの仕事を始めたんです。
内山 勢いで飛び込んだ塗装の世界で、2001年には独立まで果たされたというわけですか。そこに至るまでの歩みも気になりますね!