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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

中古鉄パイプを全国販売 建設以外にも用途が拡大
株式会社サワダ 代表取締役 澤田陽介

 
プロフィール 東京都台東区出身。大学で土木工学を専攻。卒業後は大手化学メーカーに13年勤務し、建築資材部門の研究開発および営業職で活躍した。35歳で当時最年少の管理職昇進を打診されるも、より経営に近いポジションで自分を鍛えるため父親が経営していた(株)サワダに転職して建設用型枠資材の中古品売買を担当。2019年5月に2代目の代表に就任した。【ホームページ
 
 
 
建設用型枠資材の中古品買取と販売で業界の信頼を集める株式会社サワダ。創業者の父から経営を託された澤田陽介代表取締役は、会社員時代に磨いた営業スキルと土木建設関連の豊富な知識を武器に、2019年の代表就任以来、インターネットも活用した販路開拓に取り組み、着実な成果を挙げてきた。型枠資材の鉄パイプが建設以外の用途でも注目されつつあると期待を寄せる澤田社長に、近況やネット時代の営業スタイルについて聞いた。
 
 
 

長期に使える中古鉄パイプをどこよりも安く

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 建設用の型枠資材や仮設資材を販売している株式会社サワダの澤田社長は、B-plusに2度目のご登場です! 失礼ながら私は、建設用型枠資材というものが、どんなものなのか、詳しくはわかりません。御社は中古の建設用型枠資材を専門に取り扱っている点が特徴だそうですね。
 
澤田 はい。この分野で中古メインの会社は珍しいと思います。関東における競合はほんの数社ですね。型枠資材とは、マンションやビルを建てる際、コンクリートを流し込む型枠が崩れてしまわないよう、外側から固定するのに使う鉄パイプなどを指します。
 
石黒 ふむふむ。工事中の建設現場を通りがかったとき、見かけた気がしてきました。きっとたくさん使うものなんでしょうね。
 
澤田 ええ、1つの現場に数千本単位で必要ですし、長さも1mや3mとまちまちで、形状にも種類があります。コンクリートを流し終わって型枠の用がすんだら、すぐにばらすんですよ。そして、当然ほかの現場でも使い回しができます。
 
石黒 そうか、わかりました! だから中古品にも価値が出てくるんだ。
 
澤田 その通りです。新品の鉄パイプを1回使ったら2回目からは中古になりますが、2回が100回になっても資材としての品質は落ちません。20年、30年と使っていくことも可能なので、今まで保有していたパイプを少し減らしたいから下取りしてほしいとか、新品を購入する際に古くなった資材を下取りしてほしいとか、さまざまな事情で売却をお考えのケースが出てきます。一方で、これから事業を始めたいから型枠資材がほしいけれど新品は高くて買えない事業者さんもいるので、売りたい人と買いたい人、双方を取り持つビジネスが成立するわけです。