必ず治すという思いが病に立ち向かう原動力
前山 下は8歳から上は90代の方までさまざまです。最近は30代の方も多いですね。共通しているのは、医師から「手の施しようがありません」と言われた方ということです。
石黒 まさに駆け込み寺的存在なんですね。病院からそのような診断を受けても、諦めずに治療を受けたいと思う気持ちは、すごくよくわかります。
前山 「治りません」と医師に言われて、「はいそうですか」と納得なんてできませんよね。それに私は、現代医学の垣根を超えれば、がんや難病でも治る可能性はあると考えています。そして、諦めたくない患者さんやご家族の思いに応えるべく、さまざまな治療法を開発してきました。
石黒 「必ず治す!」という患者さんの強い思いの灯を消してはいけないと、前山院長はお考えなんですね。
前山 ええ、治る希望を見出せない医療は医療ではありません。患者さんにできる限りの治療をさせていただきたいという使命感が私の原動力です。