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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人のために汗かく税理士
事業の隅々まで徹底把握

 

客先の社員旅行にも同行する型破りの税理士

 
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水野 開業は2016年1月だそうですね。実際に独立して経験を積まれてみていかがですか?
 
小宮山 やはり、お客様と直接向き合っているという実感がぐんと強まりましたね。会社勤めだった頃は、お客様と自分との間に、自分が所属する組織の意向がどうしても挟まるんです。しかたがないとはいえ、自らの考えで動けないもどかしさがありました。今は責任が重くのしかかってくる半面、何かあればすぐに判断して行動できるので、むしろ楽に感じますね。
 
水野 独立して自分のやりたいことができるようになった、ということですね。具体的にどんなことが可能になったのか気になります。
 
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小宮山 普通、税理士とお客様の会社の関係は、月1回か2回の確認作業程度のことが多いと思います。しかし、以前からお付き合いがあり、私の独立を後押ししてくれたお客様の場合、私は一般的な税理士業務の枠を踏み越え、その会社の中にまで入って財務関係まわりを見させていただいているんです。現場の方とあまりコミュニケーションをとられないやり方もあると思いますが、私のスタイルは正反対。お客様の社員旅行にも参加していますからね(笑)。
 
水野 すっかり社員扱いじゃないですか(笑)。今までイメージしていた、事業者から恐れられ敬遠される税理士さん像とは全然違いますね。
 
小宮山 ただ応接室で話すだけよりも、その会社で働く人たちの間に立って、いろいろな話をうかがい、税理士としてどう役に立つかを考えるほうが自分の性分に合っているみたいです。先ほどご紹介した私の師匠も、よく「数字だけ見たのでは意味がない」と言っていましたね。この数字がどういう背景でできているのかを確認することや、物の流れとお金の流れを関連付けて考えること、そうした地道な作業を踏まえて一番いい選択をしなさいということなんです。
 
水野 なるほど、そこまで深堀りしてようやく数字の持つ意味が理解できるし、適切な対応策を選ぶことも可能になるんですね!