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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

コロナ禍でも笑顔を配達
皆が感謝し合える社会に

 

行動力が人を巻き込み、大きな変化を呼ぶ

 
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萩倉 個人事業主だったベテランドライバーさんたちが、一つの会社と業務委託契約を結ぶというのは、実は地域の物流業界では画期的でもあったんですよ。
 
鎮西 それはどういうことなんでしょう?
 
萩倉 配送を依頼する荷主側の負担が軽くなるんです。個人事業者は受託可能な仕事量や休暇取得のタイミングに個人差があります。また、高齢のドライバーさんだと仕事量が限られるため、特に時間指定の荷物の円滑な配達がとても難しかったんです。それを、弊社が一括してマネジメントして配送計画を立てることで、ドライバーさんに依頼する荷物を点ではなく、「このエリアをお願いします」と面でお願いできるようになりました。
 
鎮西 なるほど! ドライバーさんも無理なく自分のペースで仕事ができそうですし、誰も損しない仕組みですね。
 
萩倉 ベテランさんが対応しきれないところをカバーするため、若手も十数名雇用しました。また、一人当たりの配送量も生産性を見直すことで増加し、近隣市町村でも「印西では何が起きているんだ」と噂になりました。そうして弊社の活動エリアも段々広がっていきました。
 
鎮西 ドラマのようなサクセスストーリーですね! もちろん、その陰では人知れない努力も相当重ねてこられたのではないですか?
 
萩倉 そうですね。例えば会社の草創期は、私自身もドライバーをしていましたから、求人での面接時間を確保するため、誰よりも早く配送業務を開始していました。その後何とかつくった時間で、スーツに着替えて採用面接をするんです。終わったらまた作業服に着替え直して業務に戻る。そんな毎日でしたね(笑)。現在、業務委託しているドライバーさんはほぼ全員、私が直接面接した方々なんですよ。
 
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鎮西 トップが現場でも汗を流している会社って、今ではかなり貴重だと思います。印西でベテランドライバーさんたちを仲間にするなど、萩倉社長は人を巻き込むことがとても上手な方だという印象です。
 
萩倉 私は何もしていません。他力本願がモットーですし(笑)。仕事を教えてくれた先輩や最高の部下たちが支えてくれているおかげですよ。私は本当に人に恵まれていると思います。地域や業界の方々や一緒に働くドライバーの皆さんには感謝しかありません。
 
鎮西 萩倉社長の行動力が人を惹きつけて、大きな変化を生むんだと思います。
 
萩倉 トラブルが続いて眠れない日もありますが、それでもそうやって働けていることが楽しいです。仕事を楽しむ秘訣は人から感謝されることなんだと、心の底から思えますからね。それがモチベーションです。