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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ドライバーの質を重視 軽貨物運送で業界を刷新
株式会社ファイゼ 代表取締役社長 石渡祥太

 
プロフィール 神奈川県出身。高校卒業後、運送業界に入る。その後、経験を積みながら、起業を見据えて経営の勉強に励んだ。2018年、25歳で独立、開業。翌2019年に事業を法人化し、(株)ファイゼを設立する。現在は都内を中心に事業を展開。自ら面接して採用した従業員と共に、自身も現場の最前線で日々、汗を流している。【ホームページ
 
 
 
届いた荷物が傷んでいたり、配達に来たスタッフの態度が悪かったりして、がっかりしてしまった経験はないだろうか。玄関先で宅配業者のスタッフと接する時間は短いが、私たちの気持ちに与える影響は決して少なくない。だからこそ、株式会社ファイゼの石渡祥太代表取締役社長は、「ドライバーの質」に徹底してこだわる。「『またこの会社に届けてほしい』と思ってもらえるような宅配業者であり続けたい」。そう語る石渡社長の視線は、運送業界の未来にも向けられていた。
 
 
 

群雄割拠の業界で自分の色を出す

 
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インタビュアー 鎮西寿々歌(タレント)
鎮西 軽貨物運送事業を手がける株式会社ファイゼさん。石渡社長はいつこの業界に入られたのですか?
 
石渡 18歳のとき、友人の紹介で入りました。そして、20代前半の頃から自分で商売をしたいと考えるようになり、25歳で個人事業主として独立し、2019年に法人化して弊社を設立しました。
 
鎮西 軽貨物運送業で独立したのは、やはりそれまでの経験を生かそうと思ったからでしょうね。
 
石渡 はい。需要は増加傾向にあるものの参入障壁が低く、新規参入は容易であるため、他社との差別化が必要な業界だったことも大きな理由です。群雄割拠の業界で独自の色を出せれば楽しいだろうなと思ったんですよ。実際、今はすごく仕事が楽しいです。「もっと早く、独立していればよかった」と、軽く後悔しているくらいなんですよ(笑)。
 
鎮西 それは頼もしい。独自の色というのは、社名からも感じられました。運送会社には珍しい、スタイリッシュな社名ですからね。
 
石渡 ありがとうございます。社名は読みやすさ重視でカタカナ表記にしていて、ローマ字ではFAIZEと書きます。Fは「実りある」という意味のFruitfulから、Aは一番という意味のAceから取り、そこにbe動詞のisを意味するラテン語のizeをプラスして、「一番実りのある会社にする」との思いを込めました。従業員の生活水準も上がり、「皆で笑顔なれる未来」を目標に掲げております。