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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

日本でもカウンセリングを より気軽で身近な存在に
オープンマインド 代表 鶴田みさ

 
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インタビュアー 川上麻衣子(女優)
川上 渋谷区で心理カウンセリング・心理療法を行っておられるオープンマインドさん。心理カウンセラーの鶴田代表は、元ニューヨーカーだとか。ニューヨークにはどれくらいおられたのですか?
 
鶴田 3度渡米し、計11年ほどです。最初に夫の仕事の関係でニューヨークに住んだ際は、文化の違いからストレスを感じてしまいましてね。そこから心理学に興味を覚え、ニューヨークの大学院で教育心理学や臨床心理学を学びました。在学中に病院やクリニック、学校などで実習を重ね、認知・社会・発達心理学のPh.D.を取得したんです。帰国後は、一般企業やインターナショナルスクールにカウンセラーとして勤務し、2015年に開業しました。
 
川上 アメリカと日本では大学院のカリキュラムも大きく異なると思います。やはり、カウンセリングに対する認識も違うのでしょうね。
 
鶴田 そうですね、ニューヨークでは、カウンセリングはより身近な存在になっていると思います。風邪で通院するように、落ち込んだときなどに気軽に利用するんですよ。
 
川上 洋画を観ていると確かにそういうシーンがありますし、日常生活の一部という感じなのですね。
 
鶴田 日本だとカウンセリングに通っていても周囲に言えないような、ネガティブなイメージが強いですよね。でも、ニューヨークでは、友人の間で「カウンセリングに通い始めた」と話題に出るほどなんです。専門家の助けを借りて悩みの解決に取り組むことがファッショナブルに見られる一面もあるんですよ。
 
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川上 私がスウェーデンの学校に通っていた40年前も、すでにスクールカウンセラーが常駐していて、悩みなどを聞いてくれました。認識の違いからか、日本での整備はまだまだこれからですね。
 
鶴田 そればかりでなく、東京と地方でも差があるように感じています。精神科しか選択肢がない地域もありますし、そもそも精神科医とカウンセラーの違いに対する認知度もやはりまだまだ低いですよね。ちょっとした不安、うつっぽい、ストレス過多、人間関係や仕事のつまずきなどであっても、まずは軽い気持ちで足を運んでほしい。そこで私は、心理療法がなかなか受けられない地方在住や海外在住の方に向けてスカイプを利用した面談も行っているんです。