出雲　介護事業に携わる以前は、介護とは別の仕事をしていたんですよ。父が亡くなり、高齢の母が1人暮らしになりまして、そのうちに認知症を発症してしまい、その介護を始めたのがきっかけなんです。最初は、私の実家のある岩手県宮古市の古民家をリフォームして、2階を母の住居、1階をデイサービス施設として運用し始めました。
 
杉田　なるほど。介護事業はお母様のケアという親孝行がきっかけだったんですね！　お優しい思いが伝わってくるエピソードです。高齢者の1人暮らしと、近年問題になっている空き家対策のモデルケースにもなりそうなお話ですね。けれども、前職は介護とは別の仕事をなさっていたということで、最初はご苦労されたのでは？
 
出雲　はい。それまで私の中での介護事業のイメージは、老人ホームに関連したものでした。ですから、スタート当初はデイサービスやケアマネージャーといった用語すらわからず、一から勉強しました。経営面も軌道に乗るまでは多難な道のりだったものの、現在は宮古市と東京都内の両方で事業を展開させていただいています。
 
杉田　介護事業は、社会奉仕や地域への貢献という面もあると思います。宮古市に住む高齢者の方々も、出雲顧問のような人がいれば安心ですね。