建築現場に欠かせない
墨出しの魅力を伝える
墨で正確な目印を付けていく

曽根 簡単にご説明すると、建物を建てるときに設計図をもとに、基準となる“通り”と“高さ”を決め、続けて壁や床・天井などさまざまな位置を正確に決め、墨で印や線を付けていく仕事です。これは更地の段階から必要な作業なんですよ。私たちはまっさらな土地を測量し、1本目の杭を打つ場所から割り出して目印を付けていくんです。
鶴久 建物を設計図どおりに正確に建てるためにも、とても重要なお仕事なんでしょうね。その作業は、建物が完成するまで続くのでしょうか。
曽根 はい。建築中も常に建物の長さや高さ、水平の状態などを測量機器を使い正確に墨出しをしていきます。大工さんや内装を手がける職人さんなどは、誰しもが私たちの墨を使って工事を進めるんですよ。墨出しとは、いわば設計図を原寸大にして現場に書き移す仕事です。どんなに高いビルも、この作業を繰り返して完成するんです。
鶴久 大工さんやほかの職人さんたちが担当する作業の、いわばガイドラインとなる大切な作業なわけですか。とても膨大な時間と、相当な知識と長年の経験が必要なお仕事のように思いますよ。

鶴久 設計図を見て、完成した建物を完璧にイメージできる能力が欠かせないのでしょうね。音楽のレコーディングも、譜面を見ただけで曲をイメージできなければなりません。墨出しの職人さんとミュージシャンはとても似た職業だと感じます!