スタッフと密接なコミュニケーションを取る
曽根 大学の建築学科を卒業後、中堅のゼネコンに就職し、10年ほど現場監督を務めました。ただ、大きな組織に身を置いている中で、自分の存在価値を見出せなくなってしまった私は、思い切って上司に退職届を提出したんです。しかし、「転職先を決めてからでないと、退職はさせられない」と言われました。とても良い上司だったんです。そこで、以前から付き合いのあった弊社の創業者に相談したところ、快く迎え入れていただけたんですよ。
鶴久 なるほど。そのような急な頼みでも快く受け入れてくれた創業者の方がいたからこそ、今の曽根社長があるのでしょうね。
曽根 ええ。本当におっしゃるとおりです。そして私は、1992年創業の弊社に95年から勤務。2015年に創業者が亡くなり跡を継ぐことになりました。弊社には、私より社歴が長いスタッフも大勢いるんですよ。ですから、“社長を任せてもらっている”という気持ちが強いですね(笑)。また、スタッフ一人ひとりと向き合って、密接なコミュニケーションを取り、仕事への理解と協力を得ることを何よりも大事にしています。
鶴久 曽根社長は、とても話しやすい雰囲気をお持ちです。何気ない会話からスタッフの気持ちを察し、気持ち良く仕事ができるよう配慮している様子が目に浮かびますよ。中途入社ながらスムーズに跡を継ぐことができたのは、曽根社長ならではの持ち味を十分に活かしていらっしゃるからなのだと思いますね。