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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

顧客の思いを汲み取り 引越しを徹底サポート
株式会社A.S.Nひっこしサポート 代表取締役 川村一徹

 
プロフィール 東京都出身。高校在学中から引越し業界でアルバイトを始め、連続200日で勤務するなど過酷な労働環境で働く。働き続ける中で引越しの仕事の面白味に気付き、より顧客に合ったサービスを提供したいという思いから独立を決意。(株)A.S.Nひっこしサポートを設立し、引越しに留まらない、顧客に寄り添ったサービスを行っている。【ホームページ
 
 
 
「引越しはお客様と付き合うきっかけにすぎない。ハウスクリーニングから猫の世話まで、頼まれればなんでもやる」。そんなユニークな方針を掲げる企業が東京・八王子の株式会社A.S.N(エーエスエヌ)ひっこしサポートだ。代表取締役の川村一徹氏は、大手引越し会社で連続200日出勤などの激務を経て独立。「自分を頼ってくれた人のために、まず、やってみる」をポリシーに、顧客に寄り添ったサービスの提供に取り組んでいる。
 
 
 

卒業式でシフトに入れず上司から怒られた

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 東京都八王子市に拠点を置き、新宿区と大田区蒲田にも営業所を構えていらっしゃるA.S.Nひっこしサポートさん。まずは2019年現在、27歳とお若い川村社長が、引越し業界で働くようになったいきさつから教えていただけますか。
 
川村 私がこの業界に入ったのは18歳のときでした。そのきっかけは大学受験でして。私はもともと、自分で学費を賄いながら大学へ行くつもりだったんです。ところがセンター試験の会場で開始の笛が鳴った瞬間、本当に自分の力で学費を払えるか不安になりました。そこで答案用紙に名前だけ書いて提出し、試験官に「やめます」と伝え会場を後にしたんです。
 
水野 ええっ、突然の決断ですね。その後、川村社長はどのような道を歩んだのでしょう。
 
川村 テレビに出ることに興味があったので、オーディションを受けたこともあるんですよ(笑)。でも、芸能人になるために学校へ通うのもお金がかかりますよね。それで何をするにも下積みから始めることが大切だと考え、一番きつそうで一番お金が貯まりそうなイメージのあった、引越し会社のアルバイトを始めました。本当は2、3年ほど頑張りながら、もっと興味の湧く仕事を探すつもりでした。ところが2ヶ月もすると引越し作業が楽しくなり、結局、夢中で続けることになったんです。