プロフィール 東京都出身。野球場でのアルバイトをきっかけに警備業界へ。勤めていた警備会社が倒産したため、同業種の(株)アミオスに入社。独立も視野に入れる中、先代から後継者に指名され、2017年に代表取締役に就任した。社員教育に尽力しながら、交通誘導、イベント、駐車場、施設などの各種警備、保育園・幼稚園を守る保安警備など、幅広い警備事業を展開。防犯カメラの販売・レンタル・設置サービスもスタートするなど事業を拡大中。【ホームページ】
工事渋滞で車の流れが停滞している道路を、交通誘導で「スムーズな流れにしていく瞬間が何より気持ちいい」と力説するのは、株式会社アミオスの代表取締役、竹下茂氏だ。一見地味にも見える交通誘導警備の仕事も、やってみると業務の中で最も楽しい仕事なのだという。この道一筋で社長にまで昇り詰めた経験を生かし、社員教育に注力。女性が働きやすい環境づくりにも着手し、警備業界の未来を見据えている。
警備業界一筋、事業承継で社長に就任
竹下 ええ。野球場で警備のアルバイトをしたことがきっかけで、この業界に入りました。軽い気持ちで始めたものの、充実感を味わえることが多く楽しかったんです。その結果、この道一筋で歩んできました。
川上 仕事内容とご自身が仕事に求めるものが、ぴたりと合わさったのでしょうね。最初に勤めた会社がアミオスさんだったんですか?
竹下 いいえ。最初は別の警備会社でした。ただ、そこが倒産してしまったんです。それで転職先を探していたところ、弊社で働いていた知人が勧めてくれたので入社を決めました。
川上 ご縁があって入社した会社で、社長にまで昇り詰めたわけですね。
竹下 最初は50歳くらいになったら独立しようと思っていました。それに向けてお金の工面なども進めながら働いていたんです。ただ、先代が80代と高齢になった頃、後継者もいなかったため、私に声をかけてくれまして。それで、2017年に社長に就任しました。