プロフィール 埼玉県出身。百貨店、タクシー運転手、介護施設でさまざまな経験を積み、レスキューサポート ケアタクシーよすがを設立。高いドライバーテクニックと介護の知識と技術をフルに活用し、24時間体制で日々顧客をサポートしている。きめ細かい気配りは利用者のみならず、同乗する家族にも大きな安心感を与えてくれると評判。介護タクシーの認知度を上げ、業界全体の発展に貢献するため積極的な働きかけを行っている。【ホームページ】
「この仕事は天職だと思っています」と微笑むのは、レスキューサポート ケアタクシーよすが代表の片山進介氏。大変なことや挫折しそうになったこともあったが、さまざまな仕事に携わった経験のすべてが自身の宝物だと振り返る。しっかりとした介護の知識や技術を持つドライバーが少ない中、利用者に安心感を与えてくれる貴重な存在だ。一生涯の仕事と覚悟を決めた片山代表に、あふれる思いをうかがった。
病院の送迎から通勤まで多様な活用シーン
片山 車椅子やストレッチャーのままご使用いただける設備を備えたタクシーです。一般タクシーと違って、ドライバーはお客様の介助も行うのが大きな特徴です。
水野 介助とは具体的にはどんなことをするのですか?
片山 車両に乗車される際に体を支えたり、持ち上げたり、手を貸したり・・・。必要ならご自宅に上がらせていただいてベッドからストレッチャーへの移乗も行いますし、病室にもうかがいますよ。
水野 それは助かる方も多いでしょうね! やはり通院に利用される方が多いのでしょうか。
片山 はい、およそ95%は病院への行き来に関わっています。ご自宅から病院、病院から病院、介護施設から病院など。でも、今はちょっとしたお買い物や銀行への用事、外食などの日常生活に、気軽に利用される方々が増えましたね。中には結婚式やお墓参り、さらにはご家族も同乗して旅行に行かれる方もいらっしゃいますよ。
水野 へぇー、私は通院しか思い浮かびませんでした。いろいろなシーンで需要があるんですね。
片山 変わったケースですと会社通勤に活用されるケースもありますよ。最近は本当に多様化してきていますね。