原点は高校時代の“家塾”
服部 高校生の頃、自宅に近所の子を集めて勉強を教えていた頃から数えると、40年以上になるでしょうか。
吉井 えっ、高校生の頃から教えておられたのですか!?
服部 はい。最初は弟だけに教えていたところ、その噂が近所に広まって、よその子も教えるようになったんです。“家塾”ですね(笑)。
吉井 すごい! その頃から、人に教えることがお上手だったのでしょうね。
服部 上手だったかどうかはわかりませんが、教えることは好きでしたね。その後、早稲田大学に進み、大手の進学塾で講師のアルバイトをしながら、指導テクニックを学びました。そして在学中に「家庭教師協会」というサークルをつくったら、たくさんの生徒が集まりましてね。あの頃はマーシャルアーツ部にも所属していたので、忙しかったなあ(笑)。
吉井 では、大学卒業後すぐに開業されたのですか。
服部 いいえ、当時は塾業界に進むつもりはなく、広告代理店に就職が内定していたんです。ところが、中堅の進学塾からヘッドハンティングを受けまして、実際にはそちらに就職しました。