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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人命救う消防設備を整備 
有事に備えて平時を守る

 

大惨事を防ぐため万全の備えを説く

 
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水野 でも、万一に備えて経費を割かないわけにはいかないものでもありますね。
 
松田 ええ。有事の際に報知器が作動しなかった、スプリンクラーから水が出なかった、ということになれば大惨事になりかねません。だから、点検一つひとつ絶対に手を抜いてはいけないんです。また、消防法や消防法施工例、消防法施行規則と、消防に関する規則は事故が起こる度に改正されます。そうした情報をいち早く入手し、顧客に伝えていくことも私たちの使命であり、普段からの勉強も怠れません。この業界には、安定したシェアが確保できることにあぐらをかいている同業者も少なくありません。そうした旧態依然とした業界に新風を吹き入れる覚悟が、武田と接することでできました。
 
水野 松田社長の生き方は、確かに武田さんの生き方と共通するところがありますね。私も一時期、ある目標に向かって全力を注いだことがあります。そうして全身全霊を傾けたことで、「全力スイッチの入れ方」を覚えました。それ以来、自分のキャパシティが広がったと感じています。
 
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松田 私は、世の中にある仕事のほとんどが、困っている人を助けるために存在すると思っています。例えばコップが割れたら、その人のためにコップをつくる人、売る人が必要なんです。消防設備は火災保険と同じで、使う事態が起こらないことが一番なのですが、万が一起こってしまったときに人々を助けられるよう、万全の備えをしておかなくてはなりません。
 
水野 素晴らしいお考えだと思います。松田社長には、2016年にも本誌の取材を受けていただきました。当時はこの社屋に移転されたばかりだったそうですね。その後、業績はいかがでしょう。
 
松田 おかげ様で、1年前には「広い」と感じたこの事務所も、すでに手狭に感じてきました。実は、武田のマネージャーを辞めてから、業績が急激に伸びたんです。本業に専念する時間ができたことも大きいですが、武田の“人のために”という考え方に影響されたことが最大の要因だと思っています。
 
水野 それでは、今後は益々会社を大きく、成長させていこうと。
 
松田 会社を大きくしようと思えば、逆に業績は上がらないと思っています。なぜなら、「お客様第一」ではなく「自社第一」になってしまうからです。自社第一主義は利益主義を生み、例えば、お客様のために1000円で終わらせるべき作業を、利益のために1200円にしてしまうようなことが起こるんです。小さなことではあるものの、一事が万事。今後もお客様を第一に据え、満足していただくために、サービスの向上や社員教育に努めます。その所信がぶれなければ、おのずと会社は伸びてゆくと思っています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
無理に楽しくしようとは考えていません。初心を忘れず、がむしゃらに取り組むことで重ねた経験が質の高い仕事につながり、それが大きな自信になります。常に質の高い仕事を心がけていれば、お客様にも喜んでいただけるもの。そうすれば仕事が楽しくなるのだと思います。
(松田泰明)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社マツダ商事/株式会社MATSUDA
■ 本社/営業所  株式会社マツダ商事 三郷本社
〒341-0004 埼玉県三郷市上彦名417-5
  株式会社MATSUDA 吉川本社
〒342-0041 埼玉県吉川市保1-19-11
  株式会社MATSUDA 熱海営業所
〒413-0013 静岡県熱海市銀座1-1-6 熱海ニューフジヤホテル地下1F
  株式会社マツダ商事 松戸営業所
〒271-0048 千葉県松戸市西馬橋広手町34 ラフィーヌ・太陽201
■ 事業内容 消防用設備等・防災関連業務全般/設計・施工・保守管理(点検)・防火対象物点検・防災管理点検/建築設備等定期検査・特殊建築物定期調査/消防・防火・防災製品販売
■ 設立 株式会社マツダ商事 昭和48年8月
株式会社MATSUDA 平成19年7月
■ 従業員数 20名
■ 主な取引先 株式会社伊東園ホテルズ/積水ハウス株式会社/セントラルスポーツ株式会社
■ ホームページ https://www.matsudagroup.co.jp/