芝宮 そうですね。もともと私は運送業をしていて、その頃から車に没頭していました。実際に乗るための車以外にも数台の中古車を所持し、自分の手でピカピカに整備するのが趣味だったんですよ。やがて人から「整備した車を譲ってほしい」と頼まれるようになり、「どうせなら」と、自宅の敷地に中古車ショップを開くことになりました。しばらくは運送業と二足のわらじでしたね。
吉村 カーショップを本業にしたのは、いつ頃のことですか?
芝宮 30代前半です。当初は出身地の埼玉県寄居町に住んでいましたが、今と同じ深谷市の人見に移転し、2008年には法人化も果たしました。そして、ちょうどいい土地を見付け、イチから自分の理想の店を建て、今年2017年の3月に今の場所に移転したんです。
吉村 ここは国道140号線沿いで、車の通行が多く、カーショップにはぴったりの立地ですよね。しかし寄居のご出身ということは、深谷に根付くまでご苦労もあったのではないでしょうか。
芝宮 確かに、深谷の皆さんは地元愛が強いので最初は不安がありました。でも、こちらも誠意をもってお付き合いを続けるうちにどんどん打ち解けてくださって、口コミで評判が広まっていきましたね。実は私は、営業らしい営業をかけたことはないんですよ。特に、移転前にいた人見の場合、散歩がてらにふらっとお店へ立ち寄ってくださる方が多くて。1時間でも2時間でも世間話をしているうちに、お友達を呼んでくださるなどしてお客様が増えたんです。
吉村 ただ世間話をしただけでなく、何か芝宮社長ならではの気配りもありそうですね。ぜひ教えていただけませんか。
芝宮 気配りというわけではありませんが、正直に仕事をすることは心がけています。例えば、中古市場では事故車を販売することもあります。しかし、従来のオークションのシステムでは、お客様が事故の履歴を確認することができなかったんです。それを「見せられるようにしたほうがいい」と交渉し実現しましたし、弊社のスタッフにも「ウソをついてまで売る必要はない」と常に言い聞かせています。
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芝宮 気配りというわけではありませんが、正直に仕事をすることは心がけています。例えば、中古市場では事故車を販売することもあります。しかし、従来のオークションのシステムでは、お客様が事故の履歴を確認することができなかったんです。それを「見せられるようにしたほうがいい」と交渉し実現しましたし、弊社のスタッフにも「ウソをついてまで売る必要はない」と常に言い聞かせています。