島田 私は、秩父市の隣の秩父郡横瀬町の出身です。明治大学法学部を卒業後に早稲田大学大学院法務研究科を経て司法試験に合格し、晴れて弁護士となりました。
川上 弁護士の道を目指したきっかけは、なんだったのでしょうか。
島田 大学に入って法律の勉強を始めたところ、とてもおもしろかったんですよ。社会で起きている様々な問題を解決するには、一つひとついろいろな切り口がある。それを友人と議論するのが楽しかったですね。
川上 社会問題について議論するのが好きだったとは、まさに弁護士さんという感じです! ご家族や身近な方に弁護士さんがいたわけではなかったんですね。
島田 はい。父は鉄道会社の社員でしたし、周りも会社勤めばかりでしたので、弁護士は見当たりませんでした。
川上 では、周囲の方は驚いたかもしれませんね。司法試験に合格後、独立するまでの歩みは?
島田 福島県郡山市の法律事務所に2年2ヵ月間勤めました。事務所の所長は郡山出身で、企業のみならず個人の方からもご相談をお引き受けする、いわゆる“マチ弁”だったんです。この事務所で働いている間に、弁護士は地元に貢献するべきだということを教わりました。特に秩父は市内に法律事務所が少なく、地元出身の弁護士もほとんどいない地域だったんです。そうした状況を変えるためにも秩父に戻り開業することを決めました。
川上 悩みがあって弁護士さんに相談するときは、やはり近くにいてくださると便利だし、地元出身者だと安心感もあります。島田先生のご決断は、秩父の方にとっても嬉しいでしょうね。郡山の先生に教えていただいた心構えで、他に印象に残っていることはありますか?
島田 弁護士は依頼人のために活動するが、“敵”となる相手にも「あっぱれ」と思われるよう、正々堂々と仕事をしなさいと教わりました。
川上 悩みがあって弁護士さんに相談するときは、やはり近くにいてくださると便利だし、地元出身者だと安心感もあります。島田先生のご決断は、秩父の方にとっても嬉しいでしょうね。郡山の先生に教えていただいた心構えで、他に印象に残っていることはありますか?
島田 弁護士は依頼人のために活動するが、“敵”となる相手にも「あっぱれ」と思われるよう、正々堂々と仕事をしなさいと教わりました。