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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 兵庫県出身。38年間の教員歴の中で、中学校や特別支援学校、盲学校、ろう学校などに勤める。保健体育・自立活動・職業教育の指導や、教育相談などに従事し、豊富な経験を積んだ。定年後に複数の支援事業所で勤務した後、2016年11月にアフタースクールをオープン。自閉症スペクトラム支援士、日本語教育教師、中級障がい者スポーツ指導員など、支援のための多くの資格も取得している。【ホームページ
 
 
 
合同会社HARUKA(ハルカ)、児童発達支援放課後等デイサービスみらいの代表である鏑木智氏は、中学校、特別支援学校、盲学校、ろう学校で幼児から高等部生の指導経験を持つ。38年の教員生活の中で、子どもの挑戦する意欲を引き出す方法を見出した。それは、できる喜びを自信につなげるというもの。男子バレーボールの北京五輪代表を経験し、現在は全国の学校でバレーを教える山本隆弘氏が、鏑木代表と指導について語り合った。
 
 
 

子どもの発育に合わせ、個別対応で支援

 
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インタビュアー 山本隆弘(元バレーボール選手)
山本 兵庫県伊丹市のHARUKAさんが運営する、「児童発達支援放課後等デイサービスみらい」さんにお邪魔しています。子どもたちに個別対応で支援をされているそうですね。
 
鏑木 はい。ベースとなるのは2つの教室で、その1つが2〜6歳を対象とした「幼児発達支援教室すくすく」。言葉を話し始めるのが遅かったり、落ち着いて行動することが難しかったりするお子様に、行動の背後にある原因を分析する、応用行動分析をベースにした支援をしています。もう1つの「アフタースクールみらい」は、小学校・中学校・特別支援学校高等部の児童・生徒で、学校の勉強が難しくついていけなかったり、仲間づくりが苦手だったりするお子様を対象にしていまして。授業の補完やソーシャルスキルトレーニング、パソコン学習などを通して、将来社会で働くために必要な力を身につけてもらっているんです。
 
山本 これから社会に出る一歩を後押ししてくれるのですね。
 
鏑木 また、運動療育に特化した「みらいPlus」という教室もあります。未就学のお子様には、身体の使い方や、集団に慣れるための療育を行っているんです。小学生以上になると体育的活動の支援や、運動神経が良くなると言われているコーディネーショントレーニングでスポーツの上達を目指します。
 
山本 東京五輪に向けてあらゆる施設でバリアフリー化が進み、障がい者スポーツが注目されてきています。この教室からパラリンピック選手が誕生すればいいですね。