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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

製造業のシステム化支援
現場常駐で改善策を提案

 
 
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谷川 それは素晴らしいです。経営というのは、計画性だけでなく、根気や粘り強さが必要なところもマラソンと似ていますね。
 
宮本 そうなんです。以前、広島県のある工場に営業でうかがいました。すると、年配の工場長さんの広島弁がほとんど聞き取れなくて、最初はすごく苦戦したんです。ところが粘り強く説得しているうちに、飲みに連れていってもらえる機会がありまして。酒が入って、工場長さんが上機嫌になってきたと思ったら、広島弁を使わずに普通に喋っているんですよ(笑)。それで訳を聞いてみると、どうやら少し警戒されていたらしいんです。でも、その時を境に打ち解けることができました。
 
谷川 なるほどね。突然システム化の話を聞かされても、すぐには受け入れにくいかもしれません。業務が効率化されると聞くと、「もしや人を減らすためか?」と疑う人もいるんじゃないですか?
 
宮本 そう思われることが多いですね。でも、必ずしも人員削減に直結するものではないですし、効率良く仕事ができるようになると、現場で働く人にとって、そして会社としてどういうメリットがあるのかを、きちんとお話しするようにしています。
 
 

信頼は製造現場に溶け込む努力があってこそ

 
谷川 さっき“人の力”を強調されていましたね。改めて、宮本社長が思うコンサルティングのあるべき姿って、どんなものですか?
 
宮本 広島の工場長さんがそうだったように、職人気質の人が多いですから、スーツ姿で乗り込んでいくようでは、心を開いたお付き合いはできません。信頼を得るためには訪問先の皆さんと同じ作業服を着て、定時の朝8時に出勤し、ラジオ体操をするところから始めます。
 
谷川 週1で来て会議室に座って喋るだけ、というようなコンサルティングとは大違いですね。御社の役割って、マラソンになぞらえるなら、沿道から熱心に声援を送ってくれる人たちや、給水所のスタッフさんに近い気がするなぁ。支えられている、一緒にゴールを目指していると思えるような存在、というような。
 
宮本 そう思っていただけるのだとしたら、とても励みになりますね。そういうご評価をいただけると、どんなに大変な業務でも、やりがいを感じます。
 
谷川 なるほど。宮本社長の考えるコンサルティングのあり方を、スタッフの皆さんもきっと、忠実に体現してらっしゃるんでしょうね。
 
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宮本 もちろんです。現在所属するスタッフは、私が以前いた職場の先輩など信頼できる方たちばかり。そのため、全員で集まるのは月1回程度のミーティングぐらいです。それでも、特に心配はしていません。ただ今後を考えると、そろそろ若い人材を育てることも必要になってくるので、どのような人を募り、どんな方法で経験を積ませていくのかが課題ですね。
 
谷川 宮本社長なら、中長期的な課題も、着実に乗り越えていけるんじゃないですか?
 
宮本 ありがとうございます。北九州での失敗を教訓に(笑)、必ずやゴールテープを切って次につなげたいと思います。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
マラソンと同じです。苦労や困難も多いけど、だからこそ楽しむ。その先には、他では感じられないような大きな達成感がありますからね。
(宮本類)
 
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