B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

本物の環境を提供したい 
老舗音楽スタジオの挑戦

 
 
glay-s1top.jpg
鶴久 スタジオ練習で音のバランスを整えるのは難しいですからね。
 
勝又 おっしゃる通りです。吸音材の張り方ひとつにも工夫を凝らしました。ですから、クラッシクからジャズ、激しい爆音のロックでも、それぞれのパートの音がクリアに聞き取れるようになっています。
 
鶴久 素晴らしいなぁ。経営者の情熱がぎゅっと詰まったこだわりのスタジオですね。
 
勝又 ありがとうございます。おかげさまで皆様から高い評価をいただいています。プロの方からも、「キレイな音で気持ち良く演奏ができる」とおっしゃっていただきました。
 
鶴久 今日対談で使わせてもらっているこの大きいほうの部屋なら、ミニライブも開けますね。お客さんもスタンディングなら80人近く入れそうですし。
 
勝又 実際にそういうふうに使っていただきたいな、と考えています。今は音楽編集システムDAWの進化で、アマチュアでも手軽に編集作業ができますよね。その反面、残念ながら全体的に演奏レベルは下がってしまっています。でも目前でプロの生演奏を聴く機会が増えれば、その素晴らしさに気付き、演奏能力も向上していくと思っているんです。
 
鶴久 良いですね! この部屋なら、歌もアコースティックギターの演奏もマイクなしでやってみたいですね。デジタルの世界しか知らない若者にも、生の演奏をもっと聞いてもらいたいな。音も迫力も違いますから。
 
glay-s1top.jpg
勝又 生演奏の醍醐味って、やっぱり、見て聴いて感じることに尽きますよね。
 
鶴久 ミュージシャンとしてもう1つ生演奏の素晴らしさを挙げると、それはステージと客席に一体感が生まれることです。お客さんのテンションがどんどん上がっていけば、こちらもテンポを上げていく。逆に聞かせたいところは遅くする。そんなふうにライブを通じてお互いに気持ちのやりとりができるんです。
 
勝又 イベントなどで音響の仕事もするので、それはずごくわかります! ただ実際には、静岡県はライブ環境に恵まれていない地域が多いので、大物ミュージシャンが来ても今一つ盛り上がりに欠けるんです。でもだからこそ、リスナーが心から楽しめる、プロの生演奏を聴ける環境をつくりたい。そして、演奏することが楽しくなるような“本物の”環境を提供したいんです。
 
鶴久 今回、スタジオを拝見して、勝又代表の音楽への情熱をびしびしとダイレクトに感じました。音楽を地域の皆さんの身近な楽しみにする──町のスタジオの役割はそこにあると思いますから、今後も地域の方、本物を求める方のため、快適なスタジオを提供していってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様からの拍手や歓声、アーティストの方からの感謝の言葉が一番のやりがいです。
(勝又清光)
 

:: 店舗情報 ::

STUDIO O&K

裾野店
〒410-1112 静岡県裾野市公文名64-3
三島店
〒411-0856 静岡県三島市広小路1-30 ヤオタメビルB1

ホームページ
http://www.oandk.jp