プロフィール 奈良県出身。土木建設会社を経営する父親のもとで、幼い頃から従業員と寝食を共にして育つ。20歳の時に、父親の会社に入社。以降、20年にわたり勤めながら経験を積む。2016年2月に独立し、知人の宮堂昌美氏を代表取締役に据えて、翔星建設株式会社を設立。土木建設業界に幅広く築いた人脈と、父親譲りの人あたりの良さを活かして、公共土木工事の請負施工を中心に、総合建設事業を多角的に展開している。【ホームページ】
公共土木工事から民間工事まで、幅広く建設業を手がけている翔星建設株式会社。創業した吉田裕史氏は、一代で総合建設会社を築き上げた父親の背中を見て育ちながらも、安易に後継者としての道を選ばず、父親と同じくゼロから自身の会社を築き上げた人物だ。取引先、同業者、社員と、関わる全ての人を大切に思う吉田氏を慕って、同社には多くの仲間や関係者が集う。吉田氏が人望を集める理由を探りつつ、周囲への思いについてもうかがった。
多くの祝福を受けてスタートした新興建設会社
吉田 公共土木工事の請負をメインに、民間事業も含めて整地や道路改良、防護柵設置、除草、河川工事など幅広くお手伝いさせていただいています。業界内に仲間が多いため、ありがたいことに様々な仕事を頂戴しているんですよ。
名高 それは幅広く手がけていらっしゃいますね。総合建設業、といったところでしょうか。ちなみに、開業の際には合計70鉢ものお祝いの胡蝶蘭が送られてきたとか。これは業界内で相当に広く信頼関係を築いてこられたこととお見受けします。以前は、どこか大きな建設会社でお仕事をされていたのですか?
吉田 実は、私の父は総合建設会社を一代で築き上げた人でして、私も20年間、そこで働いていたんですよ。幼い頃から職人さんたちと一緒に寝起きする環境で育ちましたし、友人も7割方が建設業に従事していますから、私の周囲は自然と土木建設関係の人ばかりに。そうした仲間たちに支えられて、なんとか一本立ちすることができました。