山口　例えば飲食店向けの不動産開発や食材の仕入れ、販売代理店の営業やM&Aの仲介など、飲食店経営をすると同時に、それ以外の事業も拡大すれば、スタッフの新しい仕事やキャリアになりますよね。
 
南　確かに、最初に飲食店で経験を積んだスタッフなら、営業先のお客様とも共感し合えそうですね。
 
山口　ええ。例えば一般的な不動産会社に「飲食店にぴったりの物件を紹介してほしい」と頼んだとしても、相手は飲食業を肌で知っているわけではないので、物件の広さや価格しか説明できない。でも、飲食業の経験者なら、「このダクトの配置では近隣から苦情がくるかもしれないので、改修したほうがいいですよ」などといった、具体的なご提案ができるんです。
 
南　お客さんからすれば、飲食業の知識や経験にもとづいた提案をしてくれるほうが頼りになりますし、スタッフにとっても、店舗の仕事を離れた後の新しい仕事として、とても魅力的ですね。
 
山口　飲食業ならではの強みを多方面に発揮して、スタッフがいつまでも幸せでいられる会社にしていきたい。それが私の一つの夢なんです。現状はまだまだ理想とは遠いですが。
 
南　スタッフ思いの、本当に良い社長さんですね！　その夢を実現するために、具体的にはどのような目標をお持ちなのですか？