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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

堅実なプラント工事で
ものづくりを支える

 

若者を育て、業界を活性化したい

 
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 確かに今の若者は、こうした“ガテン系”の仕事を敬遠する傾向にありますね。
 
木村 そうなんです。「俺の背中を見てついてこい」という育成方法では到底続きませんから、「山本五十六戦法」で、叱らず、教えて褒めての指導を心がけています。
 
 私も子どもたちにサッカーを教えているのですが、ちょっと語気を荒げるとすぐにふてくされてしまう子もいますね。あるいは、子どもはそれほど気にしていないのに、保護者からクレームがついたこともあったなぁ(笑)。
 
木村 よくわかります。他社で聞いた話ですが、突然仕事に来なくなって、後日親から退職の連絡がきたというケースさえあるそうですから。でも私は、若者の批判をするより、時代に合わせた教育をしていこうと考えましてね。現場で仕事をさせながら教育する「OJT」などの手法も盛り込みながら、うまく人を育てていきたいと思っています。
 
 素晴らしい。では今後を見据えてのお考えをうかがいます。中長期的にどのような目標を掲げていらっしゃいますか。
 
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木村 このまま若手が少なくなっていけば、業界的に行き詰まってしまうことも考えられます。そこで若い人材を育てる専門学校のようなものをつくりたいと思っているんです。今も技術の専門学校はあるのですが、工場内での作業ばかり教えて、現場業務を教えていません。だから工場も現場もこなせるマルチな人材を育てられる学校をつくりたいんです。
 
 実戦で役立つ人材を育てようと。有能な人材が増えれば業界も活性化していくでしょう。
 
木村 そう願っています。ゆくゆくは当社を、ルイヴィトンやグッチのようなブランド力を持つ会社にしていきたいんです。
 
 ほう、ヴィトンにグッチときましたか(笑)。それはどういった意図から?
 
木村 ブランド商品には固定的なファンがいて、大々的なアピールや営業を行わずとも新作を出すたび、一定数の商品が売れますよね。同じように、当社を知る誰もが「ARUMIKプラントなら間違いない」と絶対の信頼を置いてくださる会社にしたいのです。現在はJFEスチール協力会社様からの受注がほとんどですが、同社以外の仕事も受けられるように人員を増やし、全ての受注業務を自社で行えるようにしていきます。また、趣味の話になってしまいますが、いつかサッカークラブをつくれたら最高ですね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様からいただく「ありがとう」のお言葉に尽きますね。質の高い仕事をしなければいけませんが、無理をして現場の安全性を損ねてしまっては意味がない。お客様もスタッフも、誰もが安心して長く信頼関係を築ける企業を目指して、今後も鉄鋼業界を盛り上げていきたいですね。
(木村秀和)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 ARUMIKプラント株式会社
 ■ 本社 〒266-0032 千葉県千葉市緑区おゆみ野中央1-12-53
 ■ 事業内容 プラント工事/メンテナンス工事/溶接工事
 ■ 設立 平成27年6月
 ■ 従業員数 6名
 ■ 主な取引先 株式会社ホシノ/JFEエンジニアリング株式会社/昭和電工株式会社/出光興産株式会社株式会社ホシノ/JFEエンジニアリング株式会社/昭和電工株式会社/出光興産株式会社
 ■ ホームページ http://www.arumikplant.com