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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。30代前半まで大手自動車メーカーに勤務。退職後、32歳で防水工事の仕事に就いた。親方、先輩社員の下で工事技術を習得して独立、個人事業主として防水工事の仕事を請け負うも、請負先から報酬の支払いがなく、多額の借金を抱えることに。借金を完済し、44歳で(株)伊藤防水を設立。高い技術力と社員のチームワークの良さに定評がある。【ホームページ
 
 
 
建築業の一つとして確立している防水工事業。専門技術が求められる需要の高い仕事で、建物の耐久性を考えたうえでも不可欠だ。だが、近年の国内企業の経営環境の変化により、人材不足が懸念されている。そうした中、株式会社伊藤防水の伊藤威代表取締役は、職人の育成にあたり、働きやすい職場環境づくりを目指している。伊藤社長の軌跡をたどりながら、取り組みについて話を聞いた。
 
 
 

防水工事業界の仕事の需要と安定性

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 防水工事会社を運営していらっしゃる、伊藤防水さん。防水工事のお仕事って、水漏れを防ぐ工事というイメージがあります。実際にはどのような内容になるのでしょうか。
 
伊藤 今、おっしゃったように、水漏れの防止や雨水の侵入防止を目的とした工事を行っています。例えば、窓のサッシ周りにコーキング剤というゴム状のものを埋めて、雨水が入って来ないようにする他、外壁や屋上などの防水工事ですね。
 
石黒 そう言えば、時折、壁にひびが入っている古い建物を見かけます。ああいった外壁の工事もされるんですか?
 
伊藤 そうですね。ひびの入った外壁は、劣化した箇所を全部修繕したうえで塗装を施し、キレイな外観に仕上げます。どんなに立派な建物でも、10年、15年経てば傷んでくるでしょう? だから建物がある限り、工事の需要はいくらでもあるんですよ。
 
石黒 なるほど。快適な暮らしをするためにも、防水工事は不可欠ですね。建物はどんどん建ちますから、きっと永遠に需要はあるし、非常に安定した業界だと思います。伊藤社長も、その可能性を見越して起業されたのでしょうか。