個性尊重と適材適所で
最高の通訳を提供する
東京五輪でも求められる通訳の力
前園 ホームページでのご挨拶で、「真の意味でのグローバル」とおっしゃっていますが、これはどのような意味なんでしょう?
平形 日本で使われる「グローバル」は、一方的に海外へ目を向けているだけの意味なんです。自国のことを何ひとつ知らないままでは、本当のグローバルと言えません。日本人なら日本を、タイ人ならタイのことを知ったうえで多言語をマスターし、そこで初めてグローバルになれるんです。
前園 スポーツの分野では、サッカーでも野球でも、今は自国リーグを経験せずに海外へ行く選手も増えました。選手としてレベルの高い環境に行きたいと考えるのは当然と思いますが、ただ、僕は自分が海外のリーグに挑戦した時には、逆に日本を知ろうという気持ちがすごく強くなったんです。それを思い出すなあ。やっぱり海外に出るうえで自分の国について知ることは重要だと感じます!
スポーツといえば、2020年に東京五輪がありますが、何かビジョンを描かれていますか?
平形 在籍スタッフからのアイデアで、セキュリティへのアプローチを念頭に置いています。日本は地震大国なのに、海外から来る人への現地語での注意喚起が少ないと思いませんか?
前園 確かに! 選手村の建設地も埋め立てだから、何かあったら大変ですよ。サッカーのスタジアムでも、避難経路の案内なんか、「どうせ日本語のものしかない」と思われて、見ている人は少ないと思います。
平形 万一の時は案内が読める日本人でも自分たちのことで精一杯です。もし日本が観光産業に力を注ぐなら、外国人に対応したセキュリティも並行して強化しなければいけません。だからいろんな言語で、まずは小冊子でもいいからつくって、災害に遭遇した時の行動などを伝えられればと考えているんです。
前園 セキュリティだって立派な“おもてなし”ですもんね。でも、この考え方も平形社長のお話をうかがうまでまったく気付きませんでした。なるほどなぁ・・・これからもっと各国を気軽に行き来できる時代になるから、通訳の仕事の分野も広がっていきそうですね。
平形 東京五輪までに通訳の仕事がなくなるって話もあるんですけどね(笑)。おそらくパソコンやスマホのアプリが通訳者にとって代われると思われているんでしょうけど。
前園 いやぁ、あり得ない話ですよ。言葉の裏側にある人の思いを汲むのは人間だからできることだと思います。それにセキュリティのお話で、人による通訳の重要性をあらためて強く感じました。いざという時はアプリより人間のほうがずっと頼りになるし、素早く行動に移せますからね。
今日は通訳という仕事の新たな一面を知れて、本当に勉強になりました。ぜひこれからも人と人とをつなぐ大切な架け橋であってください。応援しています。
「仕事を楽しむ」とは‥
いろいろなアイデアを考えるのが仕事の楽しさです。それに、チームワークが良い職場で働けると、それも仕事を楽しめる大きな要因になるでしょうね。
(平形澄子)
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