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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 愛知県出身。愛知県立芸術大学卒業後、サントリー(株)に入社して経験を積み、1995年にKobayashi Direction Inc.を設立した。会社員時代に修得した「やってみなはれ」精神を基に、トヨタの初代「プリウス」やソニーの「アイボ」、日本コカ・コーラの「綾鷹」などの広告デザインを手がけ、数多くの広告賞に輝いた。2015年設立のストラテジーに軸を置いたクリエイティブユニット「いいね(iiNE)」の発足者でもある。【ホームページ
 
 
 
誰もが知っている商品広告デザインをいくつも世の中に送り出している、株式会社コバヤシディレクション。代表取締役の小林良弘氏は、会社員時代に学んだ「やってみなはれ」の精神を武器に、仕事に取り組む。あの有名な飲料水を手がけた際には、「お茶屋の主人になりきって仕事に臨んだ」そうだ。仕事に対する真摯な気持ちに遊び心を加えて、印象に残る質量を売ることを両立させる。世にムーブメントを起こそうと、力強いアイデアを追求する、同社の試みに迫った。
 
 
 

名曲カバーを企画したサントリー時代

 
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インタビュアー 川﨑麻世(タレント)
川﨑 デザイン事務所、コバヤシディレクションの小林さんはどのような経緯で事業を立ち上げたんですか?
 
小林 私は芸術大学でデザインを学び、就職活動では当時の二大広告巨頭だったサントリーか資生堂、どちらかの名門宣伝部に入りたくて入社試験を受け、サントリーに採用されました。その後、力がついたらフリーランスになるという宣伝部の慣習に従い、11年間みっちり働いて1995年に独立したんです。サントリーで得たものは大きかったですね。
 
川﨑 ある程度の経験を経てフリーになるのが伝統だったんですね。名門宣伝部のお仕事で、印象に残っているものはありますか?
 
小林 入社3年目に発案したウイスキーの広告企画が印象深いです。レイ・チャールズに日本の名曲を歌ってもらう企画でした。サントリーホワイトをリニューアルするのに合わせ、レイ・チャールズにサザンオールスターズの『いとしのエリー』をカバーしてもらったんです。
 
川﨑 えっ!? 大ヒットしたレイ・チャールズの『エリー・マイ・ラブ』ができた背景に小林さんのご活躍があったとは驚きです! それに僕、『いとしのエリー』が大好きなんですよ。 
 
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"サントリーホワイト"自由な環境で独創的な企画づくりを経験した