関わる人全てを幸せに!
地域密着の介護サービス
関わる人全ての人生をサポートできる場所に
名高 地域貢献と社会貢献の志の高さがうかがえますね。地域と連携した取り組みについて、具体的にお聞かせ願えますか。
大塚芳正 例えば二次予防事業の受託では、生活機能が低下した方や介護が必要になるかもしれない方に、その名も「転ばん教室」や、「歯つらつ健口教室」といった教室を開催しています。“転ばん”は運動機能の向上を図ることが目的で、“歯つらつ”のほうは口腔機能の向上が目的です。両方とも心がけているのは、教室が終わった後も継続的にご自分で取り組める内容にすることです。
名高 ネーミングも愉快で、つい参加したくなりますね(笑)。参加された方の反応はいかがです?
大塚芳子 「転ばん教室」では、皆さん、姿勢を直すトレーニングで背筋がシャキっとなったご自分を鏡でご覧になり、「見違えたなあ」と喜んでくださいますよ。
名高 私も参加してみたいな(笑)。他にはどんな取り組みを?
大塚芳正 体験型介護講座も実施しています。これは、福祉やボランティアをやりたいけれど実際どのように行っていいのかわからないという方々や、就職活動で福祉分野を目指している若者たちに、施設で介護を体験していただき、現場の雰囲気を知ってもらうための無料講座です。この講座から実際に就職に結びついた方も多くいらっしゃいますよ。
名高 介護現場で予行演習を行い、介護をする側もサポートしておられるわけだ。いい取り組みですね。
大塚芳子 介護職の人材不足という課題の解決、そして地域の雇用対策に貢献できていると思います。
名高 そんなふうに、利用者のサポートにとどまらない様々な活動を行っている根底には、どんな思いがあるんでしょうか。
大塚芳正 もちろん、事業のメインはあくまでも、介護が必要なお年寄りを中心にサービスを提供することです。ただ、ご利用者様が充実した生活を継続するためには、その方を支えるご家族やご家族を支える地域までサポートする必要がある。現場でご利用者様を支える職員たちや、彼らを支える家族の方々についても同様です。
それに、地域によって福祉の課題や施策は違います。それらのことを考えると、大手はどうしてもマニュアル化したサービスになりがちですが、それでは本当の意味での地域密着のサービスは提供できないのではないか。私たち美芳会は、「関わる全ての人の人生をより良くしていくための場所」になりたいから、そのために頑張っているんですよ。
名高 地域に密着して、関わる人全てを元気にする。それこそまさに、社会福祉の本質だと思います。いやあ、お見事です。