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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

家を守り色を楽しむ
塗装に真心を込めて

 

誰にも負けない刷毛と色調合の技術

 
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取材場所:三鷹じゃんじゃん
鶴久 当時から、いつかは独り立ちしようという想いがあったんですか?
 
池内 ありましたねぇ。人に使われるのが好きではなくてね(笑)。だから、大阪での修業期間を経て21歳で独立しました。開業当初は他の職人の手伝いや下請け仕事が中心でした。小さな案件にも真面目に取り組み続け、少しずつお客様の信頼を得て仕事を増やしてきた結果、今に至ります。
 
鶴久 独立までにみっちりと修業を積まれたからこそ、池内代表の塗装技術は信頼を勝ち得ているんでしょうね。一口に塗装の技術と言ってもいろいろなものがあるのでしょうが、強みにしている技術はありますか?
 
池内 刷毛を使う腕前には自信があります。塗装では塗る場所によって刷毛とローラーを使い分けるのが普通ですが、最近、刷毛を上手に扱えずローラーだけで作業する職人さんが増えているそうです。確かに刷毛で枠や梁などを塗るのはなかなか難しいのですが、私はそういう場所でも、刷毛でキレイに塗り上げることができるので、その点の技術は強みになっていると思います。また、当店では塗料で汚したくない場所に貼り付ける養生テープの使用も必要最小限にとどめているんですよ。
 
鶴久 えっ、なぜですか? 塗装現場では至る所にテープが貼られている光景が普通だと思いますが。
 
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道具を適切に使い分け、どんな壁でもキレイに塗装する
池内 腕がよければ養生テープを使わなくても、塗料を塗りたいところだけに塗れるものです。それに、テープを貼るにも時間がかかりますから、使わなければそれだけ塗る作業を進められますよね。つまり、刷毛の技術が高ければ時間もコストも削減できるのです。当店では確かな技術による適正な価格を大切にしていますが、それを可能としているのは刷毛の技術によるところが大きいんですよ。
 
鶴久 道具は進化しているけれど、それに頼りっきりだとかえって余計な時間と手間がかかるわけだ。職人さんの技術レベルによって、仕上がり具合のキレイさや工期そのものも変わってくるんでしょうね。しかも、お客さんが負担する料金にも影響してくると。刷毛以外にも得意としていることはありますか?
 
池内 一番の強みは色の調合技術ですね。実は私、映画やCMのセット塗装に携わっていた経験がありまして。その時、習得に苦労したのが色調合なんです。絵コンテや印刷見本に合わせてペンキの色を調合するのですが、デザイナーさんがイメージする色に近付けるのは至難の業でした。
 
鶴久 色を見極めるセンスと高い技術がないと難しそうですね。
 
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顧客の要望に合致した色をつくるには、卓越した技術が必要だ
池内 はい。当時の経験のおかげで色調合に関しては非常に高いレベルでこなせるようになりました。だから色づくりでは誰にも負けない自信があります。現在は完成すべき色のイメージを一目見ただけで、「イメージ通りに調合するには、この色とこの色が足りない」といった判断ができるようになりました。
 
鶴久 それこそまさに職人芸ですね。誰もができる作業ではないと思います!
 
池内 おかげさまで同業者の方から色調合のみを頼まれることもありますよ。
 
鶴久 一般家庭もそうだし、特に飲食店などのオーナーさんには店舗のデザインにこだわりを持つ人が多いですよね。塗装リフォームでは大抵の方が色見本を参考にするでしょうが、オリジナルカラーの依頼はありませんか?