B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
140312_k1629_g01.jpg
インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 鍵・セキュリティー専門業者であるエービーロックさんの、具体的な業務内容を教えていただけますか。
 
土渕 鍵の取り付けや交換をはじめ、防犯対策などのセキュリティー全般を手がけています。最近は電気錠の工事依頼が多いですね。
 
 ぼくが住んでいるマンションもカード式の電気錠ですよ。電気錠にはテンキー式やリモコン式などいろいろな種類があるようですが、どの方式にも対応できるのでしょうか。
 
土渕 はい。電気錠に関わるメンテナンスだけでも年間200件以上の実績があり、いろいろなトラブル対処に長けていると思います。また、お引き受けしたご依頼には、責任を持って対応しております。
 
 いいですね。顧客の安全に関わることですから、依頼を受けた会社が責任を持って最後まで請け負ってくれれば、信頼が持てますよ。
 
土渕 ありがとうございます。それに、錠前というのはドアに取り付けるものですから、セキュリティーのためにはドア全体のことを知っておく必要があります。鍵の調子がおかしい場合、原因が鍵にあるのか錠前にあるのか、それともドアにあるのか、よく見なければわからないものなんですよ。だから、鍵と錠前のことだけしか知らないようでは、お客様のニーズにきちんと対応しきれません。
 
 御社では鍵だけでなく全体をしっかり把握できるわけですね。まさに、セキュリティーのオールラウンドプレーヤーですね。土渕代表がそこまで幅広いお仕事ができるのは、なぜなんでしょう。
 
140312_k1629_d01.jpg
土渕 私はもともと、オーディオメーカーのサービスマンとして、修理業務を担当していました。その後は仲間とその業界で起業した経験もあります。だから電気関係の仕事は得意なんですよ。その会社を退職後に、鍵の専門学校の広告を見て興味を持ちまして。そこに通って勉強して、セキュリティー商品の問屋に勤めました。そこから独立したんです。
 
 配線や電気設備にも精通しているから、電気錠の工事も自社で請け負えるわけだ。問屋から独立しようと思った理由はどこにあったんです?
 
土渕 その問屋の事業方針とちょっとした考えの食い違いがあったんですよ。私はお客様のためになることを第一に考えて仕事をしたかったんです。それで、周囲の方々に「独立したほうがいい」と応援の言葉をいただいたこともあって「儲からない仕事になっても、自分の意志を貫こう」と決意し、独立しました。