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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

店長経験を強みとして
話しやすい税理士へ

 
 
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野田 もう一つ辞めようと思った理由がありまして・・・。実は、忙しくて身も心もボロボロだった時、お客様に対して  「早く帰ってくれないかな」 と一瞬思ってしまったんです。その瞬間に身を引こうと決めました。
 
宮地 自分を律されたわけですね。
 
野田 そうですね。今は、飲食店や小規模事業者の大変さを身をもって知っている点は、仕事上の強みだと思っています。
 
 

タイプが真逆の大小会計事務所で経験を積む

 
宮地 飲食店を辞めた後は、税理士になろうと決めていたんですか?
 
野田 ある程度はそうです。そこでいったん実家に戻り、3年間は税理士向けの専門学校に通いながら地元の小さな会計事務所の仕事を手伝っていました。その後、東京に来て、税理士資格を取って虎ノ門にある最大手クラスの会計事務所で働きました。お客様は大手企業が中心で、良い経験になりましたね。地元では近所の商店や個人事業主がお客様だったので、まったく逆でしたけど。
 
宮地 タイプが真逆の事務所で経験を積めたのは、貴重でしたね。2012年8月に独立されたということですが、景気が低迷していた時期だと思います。心配はありませんでしたか?
 
野田 なくはなかったですが、いつかは独立しようと考えていましたから。条件ばかり考えていたら決断できないので、とりあえず独立開業してその場に自分を持っていけば頑張れるという自信はありましたね。
 
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宮地 まずはその環境に身を置いてみる、と。転身を決めた時と同じく、すごい決断でしたね。現在は、どのようなお客さんが多いですか。
 
野田 会社を立ち上げたばかりか、開業後3年目までのお客様です。業種については様々ですが、経理がいる規模のお客様ではなく、代表1人だけとか、友人2人で起業したという規模が大半ですね。なので、「会計や税務に関しては全てお任せください」 という姿勢でサポートをさせていただいています。
 
宮地 小規模の会社からすれば、会計業務を野田さんにお任せすることで労力を他に回せますもんね。
 
野田 はい。そうして会社を軌道に乗せれば、経理を雇う資金なども捻出できますから。それまでは当事務所が低価格でお引き受けしますので、「伝票整理なんかは私に任せて、空いた時間で1件でも営業をして仕事を取ってきてください」 というスタンスです。その代わり、「会社が拡大したらよろしくお願いしますよ」 と(笑)。