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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

福祉車両の販売と修理
レンタルでも社会貢献

 

利用者のライフスタイルまで考慮する

 
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リラックスして相談してもらうため、店内はレトロで和やかな雰囲気
荒川 特に福祉車両に乗るお客様には、まず 「どういう状況で、いつ車を使うのか、どこに車を置くつもりか」 といったことを必ず質問します。そうすることで、「買ってはみたものの、車から車イスを出すための駐車スペースが自宅になかった」 というような事態を防げるのです。
 
宮地 つまり、利用者のライフスタイルまで考えて、その人にピッタリあった福祉車両をご提供されているわけですね。
 
荒川 そこまでやらなければ、福祉車両のアドバイザーとは言えないでしょうからね。先日も92歳のおじいちゃんが電動カートを購入しようと、ご家族でご来店されたんです。普通ならその場で購入手続きに入るのでしょうが、私たちはすぐにはお売りしませんでした。まずは、「右手は動きますか。左手は動きますか。耳は聞こえますか」 という問診を行いました。その後で実際に電動カートに乗って動かしてもらい、反応ができるかどうかを確かめたんです。そうやって、いつもご本人もご家族にも 「大丈夫だ」 と納得していただいたうえで、ご購入いただくようにしています。
 
宮地 そこまで利用者のことを考えてくださると、安心して全てをお任せできます。荒川代表が福祉車両を扱われるようになったきっかけは、何だったのでしょうか? 
 
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車イスで安全に乗れる装備の福祉車両
荒川 知り合いに、お父様が車イスに乗っている方がおられまして。その方はお父様を車に乗せていろいろな場所へ連れて行ってあげたいと思ったんですね。しかし当時は、車イスごと乗れる車は、メーカーに改造を頼まなければならず、納品にも半年くらいかかっていたんです。悲しいことに、お父様は車の完成を待たずして亡くなられました。
 その話を聞いた時に、「福祉車両を気軽にレンタルできれば、悲しい想いをする人が少しでも減るのではないか」 と思い、採算度外視で福祉車両のレンタル事業を始めたのが、そもそものきっかけです。
 
宮地 「福祉車両を使って親孝行したいけれど、購入は難しい」 という方は、たくさんいらっしゃると思います。
 
荒川 そんな方々に福祉車両のレンタルを利用してもらえれば本当に嬉しいです。意外に知られていませんが、費用のかなりな部分に助成金が出ますので、思ったよりも安く済むはずですしね。また、福祉車両の購入を検討されている方々にも、まずレンタルを利用してみてほしいんですよ。実際に乗っていただくと、福祉車両とはどういうものなのかとイメージしやすいと思います。